若武者【5/25~】

今後の上映作品
[上映日程]5/25~(休映:未定)

“ 楽しんでね。この世を、”

北野武監督・是枝裕和監督とともに
カンヌ国際映画祭に正式出品された
二ノ宮隆太郎監督の最新作

[INTRODUCTION]
前作『逃げきれた夢』が北野武監督『首』、是枝裕和監督『怪物』とともに、日本の長編映画として2023年第76回カンヌ国際映画祭に正式出品された、二ノ宮隆太郎監督。カンヌ映画祭上映会場では満席の観客が喝采を送りました。世界中で新作が待ち望まれる二ノ宮隆太郎が監督・脚本を手掛けた最新映画が本作『若武者』です。
二ノ宮隆太郎監督は一貫して、普遍的な日常を鮮やかなリアリズムで描き出している。本作はそのリアリズムを武器に、独特の言語表現の応酬と予測不能な展開で新境地を描き出した。本作では、二ノ宮監督が幼馴染である三人の若者を描写している。渉は無表情ながら、義父に対する深い憎しみを秘めている。英治は居酒屋で働きながら、他人の負の感情に愉悦を覚える傾向がある。光則は介護職員として真面目に働きながら、周囲を鈍い視線で見つめている。彼らは会話の中で「この世の人間」という言葉を頻繁に使用する。まるで自分が彼岸の人間のように。しかし実際は、自分も「この世」に包含され影響され、影響を与えていることを恐れながら深く考察しているのだ。

[STORY]
工場に勤める寡黙な渉、飲食店員の血の気の多い英治、介護士の一見温厚そうに見える光則は、互いに幼馴染の若者である。「不幸はドラマになるからよ」ある晩秋の昼下がり、3人は首切り地蔵が見下ろす墓地を目指して歩いていく。そこには数年前に事故で亡くなった4人目の幼馴染が眠っていた。「嫌気、恐れ、怒り、悲しみ。その全てのドラマを”楽しみ”に変えて生きていけたら、そんなことできたら、最高の人生になると思えねえ?」「革命だよ。革命。革命起こそうぜ」そうして彼らは”世直し”と称して街の人間たちの些細な違反や差別に対して無軌道に牙を剥いていく。その”世直し”は、徐々に”暴力”へと変化してしまうのだった。これは、寄る辺ない日常の中で、人生への疑問を問い続けながら、未来に抵抗する若者たちの物語。

『若武者』
[2024年/日本/スタンダード(1.33:1)/5.1ch/103分]
監督・脚本:⼆ノ宮隆太郎
出演:坂東龍汰、髙橋里恩、清水尚弥
制作プロダクション・配給:コギトワークス
Copyright 2023 “若武者” New Counter Films LLC. ALL RIGHTS RESERVED

[上映時間]
*準備中

[公式サイト]
wakamusha.com

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