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ドキュメンタリー演劇から、パレスチナの声を聴く『占領の囚人たち』上映会&トーク 開催のお知らせ。

お知らせ

パレスチナ・ガザ地区で続くイスラエルによる軍事攻撃によって3万人以上が殺戮され、人口の9割以上が家を追われ、食料も水も何もかもが足りないなかで極限状態の避難生活を余儀なくされています。2024年1月26日、国際司法裁判所(ICJ)がイスラエルに対し、ジェノサイドを阻止するためのあらゆる措置を講じるよう求める暫定命令を出しましたが、それでも国際社会はイスラエルを止めることができていません。

国際法違反の暴力は、ヨルダン川西岸地区でも激化しています。ガザ地区とは状況は異なりますが、根っこは同じ、半世紀以上にわたる軍事占領という暴力が横たわっているのです。

西岸地区では、2023年10月7日から2024年2月1日の間だけで6,420人が逮捕されており、その中には400人の子ども、215人の女性、51人のジャーナリストも含まれています(それ以前に約8,000人がイスラエル当局に収監されていたと言われています)。昨年11月、ハマースによってガザ地区に捕えられたイスラエル人人質との交換で解放された「パレスチナ人囚人」のことがマスメディアでも取り上げられました。この「囚人」たちとは…?

それを教えてくれるのが、『占領の囚人たち』です。カメラが決して入ることのできないイスラエルの刑務所内で起こっている非人道的な現実をドキュメンタリー演劇作品で描きだしたのが、イスラエル人の劇作家で俳優、また人権活動家でもあるエイナット・ヴァイツマン。彼女が、パレスチナ人の元/現政治囚たちと協働で作りあげた作品の日本語版が、2023年2月、東京都内で上演され、大きな反響を呼びました。

このたび、その記録動画を上田映劇のスクリーンで上映できることになりました。上映後には、本作の翻訳・ドラマトゥルクを務め、パレスチナとの関わりも深い渡辺真帆さんによるオンライントークを開催します。パレスチナで何が起きてきたのか/起きているのか、命や尊厳が守られる社会のために私たちに何ができるのか、共に知り、考え、連帯の行動につなげられるような機会にしたいと考えています。

開催概要

ドキュメンタリー演劇から、パレスチナの声を聴く
『占領の囚人たち』上映会&トーク
[開催日]2024年3月30日(土)
[時 間]13:30 ~ 17:30
[会 場]上田映劇(長野県上田市中央2-12-30)

[チケット予約・鑑賞料金]
・一般前売り:1500円/一般当日:2000円
・U20前売り:500円/U20当日:700円
*イベント開催経費を引いた収益は、長年パレスチナで活動を続けるNPO法人日本国際ボランティアセンター(JVC)に全額を寄付します。
*前売り券のご予約は前日(3月29日)までに、下記フォームからお願いいたします。
https://forms.gle/VTSHSq8ounNdo9ak7

【プログラム】
13:00 開場
13:30 開会
13:35 主催者によるイントロダクション
13:55 『Prisoners of the Occupation』東京版
15:10 休憩
15:20 『I, Dareen T. in Tokyo』
16:30 休憩
16:45~17:10 渡辺真帆さんオンライントーク
17:10〜17:30 シェアリングタイム(希望者のみ)

【上映作品】
名取事務所公演パレスチナ演劇上映シリーズ「占領の囚人たち」

①「Prisoners of the Occupation」東京版

作:パレスチナ人政治囚、エイナット・ヴァイツマン
出演:カーメル・バーシャー、鍛治直人、松田祐司、西山聖了
パレスチナ人男性の4人に1人は収監されるー。ユダヤ系イスラエル人作家エイナット・ヴァイツマンが、パレスチナ人の元/現囚人らと作り上げたドキュメンタリー演劇。

②「I, Dareen T. in Tokyo」

作:ダーリーン・タートゥール、エイナット・ヴァイツマン
出演:森尾舞、カーメル・バーシャー
SNS投稿が原因で逮捕・収監され、世界的に有名になった詩人ダーリーン・タートゥールの独白劇。尋問、ハンスト、面会など、今日も刑務所で起きている苛烈な現実と、占領と男性支配。二重の抑圧に抗うパレスチナ人女性の闘い。
*本作品には暴力や性的虐待について描写する箇所がございます。ご参加の際はご留意のほどお願い申し上げます。

【トークゲスト】

渡辺真帆(わたなべまほ)

東京外国語大学アラビア語専攻卒。2014年、パレスチナ留学中に演劇と出会い、アルカサバ・シアターとの協働製作『羅生門|藪の中』(フェスティバル/トーキョー14)に稽古通訳として参加。創作プロセスの始終に立ち会い、芸術を介した対話や身体表現が地理的・文化的な隔たりを超越しうる可能性を感じる。演劇作品の翻訳にヴァイツマン『パレスチナ、イヤーゼロ』、ガンナーム『朝のライラック』(小田島雄志・翻訳戯曲賞受賞)、カナファーニー『帽子と預言者』(名取事務所パレスチナ演劇上演シリーズ)など。演劇やアート、ドキュメンタリー映画の通訳・翻訳、NGOの支援活動など、様々な形でパレスチナに関わる。

【主催】唐澤佑希乃、藤原佳奈、直井恵、野川未央、山﨑タヲル
【協力】名取事務所、上田映劇
【お問い合わせ】miominmio411@gmail.com

【イベント詳細】
https://www.facebook.com/events

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