距ててて *「うえだ子どもシネマクラブ」上映作品

過去の上映作品

[上映日程]7/9~15
*7月10日(日)16時40分からの回の上映後、加藤紗希さん(監督・本作出演)と、豊島晴香さん(脚本・本作出演)による舞台挨拶を実施します。

“ 4つのお話、不思議な人々、微妙な空気。”

[INTRODUCTION]
ともに俳優として活動する加藤紗希と豊島晴香が結成した創作ユニット「点と」による初の長編映画にして、初の劇場公開作品。コロナ禍で実現可能な少人数での撮影・製作方法を模索し、各話数名のみが出演する4幕構成のオムニバス作品になっている。加藤と豊島は監督と脚本をそれぞれ担当、主演も務めた。俳優2人ならではの視点によるキャスティングをもとに、豊島は個々の魅力を最大限引き出す当て書きの脚本を執筆。そして監督の加藤は、俳優に寄り添った演出と、俳優が現場で作り上げた時間を活かす編集を施した。2021年、日本で最大規模の自主映画コンペティションの一つ「ぴあフィルムフェスティバル」にて観客賞を受賞。さらに、若手映像作家の登竜門とされる国内主要映画祭に相次いで入選。<ユーモア、他人との距離感、時空間の交差>といった要素が散りばめられた独特の作品世界は、一つの見方に縛られない多様な解釈に開かれており、観客を思索と笑いと動揺にいざなう。

[STORY]
写真家を目指すアコとフリーターのサン。二人は共通の友人とともに共同生活を始めたものの、事情により友人が家を出た今やむを得ず二人暮らしをしている。アコは几帳面でストイック、サンはだらしなく自由気まま。正反対な二人の生活が順風満帆なわけもなく、日々の暮らしは微妙な空気に包まれている。そんなある日、二人の住む木造の一軒家に不動産会社の男がやってくる。なんでもサンが買ったアコーディオンが原因で、近隣住民から騒音クレームが入っているというのだが…。一人の男が訪ねてくることで始まる「ホーム」。立て篭もりをする女と口下手な男の喧嘩にサンが巻き込まれる「かわいい人」。アコの元に不思議な女の子が現れる「湯気」。口論した二人がちぐはぐな旅に出る「誤算か憧れ」。噛み合わない二人と二人が出会う人々、日常の中の違和感と小さなおかしみを軽妙な語り口で紡いだ四章構成のお話。

『距ててて』
[2021年/日本/78分]
出演:加藤紗希、豊島晴香、釜口恵太、神田朱未、髙羽快、本荘澪、湯川紋子
撮影:河本洋介
録音・音響:三村一馬
照明:西野正浩
音楽:スカンク/SKANK
宣伝美術:一野篤
宣伝協力:天野龍太郎
製作:点と
脚本:豊島晴香
監督:加藤紗希

◯第43回 ぴあフィルムフェスティバル2021 観客賞受賞
◯第22回 TAMA NEW WAVE コンペティション部門 入選
◯第15回 田辺・弁慶映画祭 入選

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