海辺の一日 4Kレストア【順次公開】

今後の上映作品
[上映日程]2026年順次公開

まるで世界が僕の傍で甦るかのようだ———エドワード・ヤン、その原点。

エドワード・ヤンのビッグ・バン。
始まりにもかかわらず、まるで「これが最後」かのような衝迫すら感じる。
既にすべてがここにある。
やつれてなお、生気を漲らせるシルヴィア・チャンの表情と、髪が、何より心に残る。
———濱口竜介(映画監督)

[INTRODUCTION]
1983年に発表された『海辺の一日』は、エドワード・ヤンの初の劇場用長編映画であり、同時に撮影監督クリストファー・ドイルの長編デビュー作としても知られる記念碑的作品である。このデビュー作でヤンは、のちの『恐怖分子』『牯嶺街少年殺人事件』『ヤンヤン 夏の想い出』へと連なる主題――都市の変貌、世代間の断絶、家族の軋み、そして個人の記憶が現在をどう規定するか――を、すでに鮮やかに提示した。
本作が特異なのは、ひとりの女性の意識と記憶の流れに沿って、過去が波のように立ち返ってくる点にある。現在と過去、複数の視点、そして語られなかった感情を精密に編み込みながら、ヤンは一人の女性の人生を通して、急速に近代化していく台湾社会のひずみを浮かび上がらせる。台湾ニューシネマの胎動を告げたこのデビュー作には、後年のヤン映画を決定づける時間感覚と感情の強度が、すでに刻まれている。

[STORY]
佳莉(ジャーリィ/シルヴィア・チャン)は、伝統的な価値観のもとで育ち、父の支配に従えず恋人・徳偉(ドゥウェイ/デヴィッド・マオ)との結婚を選んで家を出る。
だが、その結婚生活は次第に理想とかけ離れたものとなっていく。
兄・佳森(ジャーセン/ミンシ・アン・ツォー)の元恋人である蔚青(ウェイチン/フー・インモン)は、オーストリアから帰国した才能あるピアニストとして活躍していた。
ある日、佳莉は警察に呼び出され、海辺へ向かうことになる。
そこで彼女は、夫との歳月と、自分が選んできた人生をあらためて見つめ直していく。

『海辺の一日 4Kレストア』
[1983年/台湾/ビスタ/167分]G
監督:エドワード・ヤン
脚本:エドワード・ヤン、ウー・ニェンツェン
撮影:クリストファー・ドイル、チャン・ホイゴン
編集:リャオ・チンソン
録音:ドゥ・ドゥチー
出演:シルヴィア・チャン、フー・インモン、マオ・シュエウェイほか
配給:TWIN
配給宣伝:グッチーズ・フリースクール
© 2010, 2024 Fortune Star Media Limited. All Rights Reserved.

[公式サイト]
the-day-on-the-beach-4k.com

[上映時間]
*準備中

ピックアップ記事

関連記事一覧

Facebook