よみがえる声【8/7~15】

今後の上映作品
[上映日程]2026年8月7日(金) 〜 15日(土) *休映:8/10、ほか

“ 戦後80年を迎える今こそ、耳を傾けたい声がある——— ”

歴史の闇に埋もれながら、なおも響き続ける証言の数々———
90歳の母から戦後世代の娘へ。ともに歴史の襞(ひだ)に耳を澄ます

[INTRODUCTION]
在日朝鮮人2世である映画作家・朴壽南(パク・スナム)は、2025年に90歳を迎える。彼女と娘の朴麻衣(パク・マイ)が共同で監督したドキュメンタリー『よみがえる声』は、約40年前から朴壽南が撮り続けていた16mmフィルムを基に制作された。広島や長崎で原爆被害を受けた朝鮮人、長崎の軍艦島に連行された徴用工、沖縄戦の朝鮮人元軍属、そして日本軍の「慰安婦」にされた女性たちの声なき物語を描き出す。
本作は2023年の釜山国際映画祭においてワールドプレミアされ、ドキュメンタリー部門でビーフメセナ賞(※第一席)を受賞。審査委員の原一男監督(『ゆきゆきて、神軍』『水俣曼荼羅』)は「この作品を見た瞬間、ある存在を破壊する力を感じた」と激賞した。さらに、ベルリン国際映画祭では「豊かで脱植民地的なアーカイブ」としてフォーラム部門に正式招待され、ジャン・ルーシュ国際映画祭では「生きている遺産賞」を受賞。2025年2月の座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバルでもコンペティション部門で大賞を受賞した。時代の波に飲み込まれた記憶や歴史的事実を丹念に掘り起こし、多くの人々が見過ごしてきた真実に光を当てる。それは単なる過去の記録ではなく、私たちがいま直面する課題とも深く結びついている。

[STORY]
幼少期に「皇国少女」として育ち、自らのアイデンティティに葛藤した彼女は、1958年の「小松川事件」を機に、歴史の闇に埋もれた同胞たちの存在を回復する道へと歩み出す。死刑囚・李珍宇との往復書簡集『罪と死と愛と』を世に送り出した後、彼女の闘いは日本各地の在日一世たちの過酷な体験を聞き取る旅へと広がっていった。日韓協定の狭間で置き去りにされ、差別を恐れて沈黙し続ける朝鮮人原爆被爆者たちの姿に向き合った朴は、彼らの命の声を映像に焼き付けるため、ペンをカメラに持ち替え『もうひとつのヒロシマ』などの映画を製作する。
国家による歴史歪曲や関連作品への検閲が強まるなかにあっても一歩も引かず、現在は娘の麻衣とともに再び長崎の地を踏み、裁判闘争を行う元徴用工らの姿を取材し続けている。30年以上にわたり、剥奪され、抹殺されかけた歴史の被害者たちの声を愚直に記録し、存在の不条理を問い続ける映像作家の魂の軌跡がここにある。

『よみがえる声』
[2025年/日本・韓国/日本語・英語・韓国語/16:9/5.1ch/148分]
監督:朴壽南(パク・スナム)、朴麻衣(パク・マイ)
助監督:佐藤千紘
撮影:大津幸四郎、星野欣一、照屋真治、朴麻衣、金稔万、キム・ミョンユン
編集・プロデューサー:朴麻衣、ムン・ジョンヒョン
フィルム復元協力:安井喜雄
配給:『よみがえる声』上映委員会、朴麻衣
©2025朴壽南

[公式サイト]
tinmoku2025.jp

[上映時間]
*準備中

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