ネネットとボニ【順次公開】*製作30周年記念リバイバル上映

今後の上映作品
[上映日程]2026年順次公開

“ 欲望と優しさが、親密さを静かに侵していく ”

ロカルノ国際映画祭金豹賞受賞 クレール・ドゥニの才能が鮮やかに刻まれた一作

[INTRODUCTION]
ロカルノ国際映画祭金豹賞受賞。クレール・ドゥニによる本作は、若者たちの感情と身体、そして世界との関係を静かに描き出す一作である。南仏マルセイユの港町を舞台に、行き場のない孤独と、言葉にならない親密さが交差していく。ドゥニの映画において重要なのは、物語の展開ではなく、そこに流れる時間と感覚である。本作でも、人物の内面は説明されることなく、視線や距離、沈黙といった要素によって立ち上がる。欲望と優しさは対立するものではなく、同時に存在しながら関係を変質させていく。その曖昧で不安定な感情のあり方が、観る者の感覚に強く残る。音楽を手がけるTindersticksのサウンドが映像と溶け合い、静かな余韻をもたらす。90年代フランス映画のなかでも、いまなお鮮やかな強度を持ち続ける一作である。

[STORY]
南フランスの港町マルセイユ。若者ボニはピザ屋で働きながら、どこにも属さない日々を送っている。ある日、長く離れていた妹ネネットが突然現れ、彼の部屋に転がり込む。行き場を失ったネネットは、ある秘密を抱えていた。彼女は妊娠していたのだ。しかしその事実をボニに打ち明けることはない。ぎこちない同居生活のなかで、二人は互いに踏み込めない距離を保ったまま時間を過ごしていく。ボニはパン屋の女性に心を寄せるが、その想いを現実に結びつけることができない。ネネットは自らの身体と向き合い、未来を選び取ろうとする。残酷な世界のなかで、欲望と優しさは静かに関係を変えていく。

『ネネットとボニ』
[1996年/フランス/103分]
監督:クレール・ドゥニ
脚本:クレール・ドゥニ、ジャン=ポル・ファルジョー
撮影:アニエス・ゴダール
編集:ヤン・デデ
音楽:ティンダースティックス
出演:グレゴワール・コラン、アリス・ユーリ、ヴァレリア・ブルーニ=テデスキ、ヴィンセント・ギャロ、ジャック・ノロ、ジェラール・メラン
提供:JAIHO
配給:グッチーズ・フリースクール

★ロカルノ国際映画祭金豹賞受賞

[上映時間]
*準備中

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