黒の牛【2/27~】 今後の上映作品 [上映日程]2026年2月27日(金) 〜 *休映:未定 内なる宇宙と森羅万象。禅に伝わる「十牛図」から紐解く、大いなる円環リー・カンション × ⽥中泯 × 坂本⿓⼀どこからともなく現れた「私」は、自己という「牛」をさがす旅に出る8年もの歳月と想像を超える情熱の末に生み出された、壮⼤なスケールの映像詩 [STORY] 急速に変わりゆく時代。住む山を失い、放浪の旅を続けていた狩猟⺠の男は、山中で神々しい黑い牛と邂逅する。男は抵抗する牛を力ずくで連れ帰り、人里離れた⺠家で共に暮らしはじめる。生きるために大地を耕しはじめた男と牛だったが、自然の猛威の前に、息を合わせることができない。しかし、ある禅僧との出会いをきっかけに、次第に心を通わせていく──。 [INTRODUCTION] 主演は、ツァイ・ミンリャン作品で知られる台湾の名優リー・カンション。映画『国宝』で歌舞伎役者・⼩野川万菊役で強烈な印象を残したダンサーの⽥中泯が禅僧として出演。音楽には、⽣前本作への参加を表明していた坂本⿓⼀の楽曲を使⽤し、場所や時代を超越した世界観をさらに深く印象づけている。 「フィルム以外では映画を撮らない」と明言し、独自の映像哲学を貫く蔦哲一朗監督。本作も全編をフィルムで撮影し、⻑編劇映画としては⽇本初となる70mmフィルムも⼀部で使⽤した。⽇本・台湾・アメリカの3か国が⼿を携えた国際共同製作で、8年もの歳月と想像を超える情熱の末に生み出された、壮⼤なスケールの映像詩である。 十牛図〈じゅうぎゅうず〉とは 禅宗の修行過程を象徴的に描いた十枚の絵と、その詩文・解説からなる一連の図像である。牛は「心」や「真理」、あるいは「仏性」を象徴し、それを探し、捕まえ、飼いならし、そして超越していく修行者の精神的な歩みが、十段階に分けて表現されている。南宋時代の禅僧・廓庵(かくあん)禅師によるものが最も知られ、後に多くの寺院や画家により描かれてきた。十牛図は単なる修行の比喩にとどまらず、人間の内的成長と悟りの普遍的な道程を示すものとして、今日でも深い意味を持ち続けている。 ──松山大耕(妙心寺退蔵院 副住職) 『黒の牛』 [2024年/日本・台湾・アメリカ/スタンダード&シネマスコープサイズ/白黒&カラー/5.1chサラウンド/114分] 監督・脚本・編集:蔦哲一朗 音楽:坂本龍一 出演:リー・カンション、ふくよ(牛)、田中泯、須森隆文、ケイタケイ ほか 配給:ALFAZBET/ニコニコフィルム/ムーリンプロダクション © NIKO NIKO FILM / MOOLIN FILMS / CINEMA INUTILE / CINERIC CREATIVE / FOURIER FILMS [公式サイト] kuronoushi [上映時間] *準備中 Tweet Share Hatena Pocket RSS feedly Pin it 今後の上映作品 『赤い風船 4K』『白い馬 4K』【3/6~12】 万事快調〈オール・グリーンズ〉【2/13~】 ピックアップ記事 現在上映中の作品 見はらし世代【11/14~27】*第78回カンヌ国際映画祭「... 現在上映中の作品 現在上映中の作品 佐藤忠男、映画の旅【11/21~27】 現在上映中の作品 現在上映中の作品 平坦な戦場で【11/23~27】*舞台挨拶あり 現在上映中の作品 関連記事一覧 今後の上映作品 君と私【順次公開】 今後の上映作品 旅人の必需品【12/5~11】月刊 ホン・サンス Vol.1... 今後の上映作品 星と月は天の穴【1/16~】 今後の上映作品 ひとつの机、ふたつの制服【1/2~】 今後の上映作品 やがて海になる【12/12~】 今後の上映作品 メーサーロシュ・マールタ監督特集 第2章【12/6~28】*... 今後の上映作品 そこにきみはいて【11/28~】 今後の上映作品 最初の年:民意が生んだ、社会主義アジェンデ政権 2Kレストア...