ノベンバー

過去の上映作品
[上映日程]11/26~12/9(休映:11/28、12/5)

“ 悪魔との契約、魂の代償——— ”

11月に“死者の日”を迎えるエストニアの寒村———そこでは世にも不可思議な「純愛」が契られようとしていた。
目も眩む美しいモノクロームの映像美でその甘美な悪夢を描いた、東欧ダーク・ラブストーリー。

[INTRODUCTION]
原作はエストニアの作家アンドルス・キビラークのカルト的ベストセラー。東欧の映像詩人ライナー・サルネ監督は“全てのものには霊が宿る”というアニミズムの思想をもとに、異教の民話とヨーロッパのキリスト教神話を組み合わせ映画化。その独創性に溢れた映像美が高く評価され、観客を魅了。2018年アカデミー賞外国語映画賞のエストニア代表に見事選出された。日本では、同年に開催された第10回京都ヒストリカ国際映画祭「ヒストリカワールド」部門で上映され、高い評価を得ている。儚い恋心に揺れる娘リーナを演じるのはレア・レスト。男爵の謎めいた娘は、パフォーマンス・アーティストのジェット・ルーナ・エルマニス。農家の青年ハンスにヨルゲン・リイイク。男爵には、本作が遺作となった『ムカデ人間』(10)でカルト的人気の名優ディーター・ラーザー。真夜中の十字路での悪魔的な出会い。満月の狼への変身と愛の特効薬。ペストを村から追い出すための奇策。白装束の死者の列。森の暗い松の間から漏れる月光…。フォークロア、ゴシック、ロマンス、ブラックユーモア、そして愛と哀愁をシームレスに縫い合わせ、凍てつく朝のように冷たくも美しい、ただひたすらに詩情溢れる少女と水と風の美しい物語は、深いため息とともにあなたに魔法をかけることでしょう。

[STORY]
月の雫の霜が降り始める雪待月の11月、「死者の日」を迎えるエストニアの寒村。戻ってきた死者は家族を訪ね、一緒に食事をしサウナに入る。精霊、人狼、疫病神が徘徊する中、貧しい村人たちは“使い魔クラット”を使役させ隣人から物を盗みながら、極寒の暗い冬をどう乗り切るか思い思いの行動をとる。農夫の娘リーナは村の青年ハンスに想いを寄せているが、ハンスは領主のドイツ人男爵の娘に恋い焦がれる余り、森の中の十字路で悪魔と契約を結んでしまうのだった──。

『ノベンバー』
[2017年/ポーランド・オランダ・エストニア/16:9/5.1ch/115分]
監督・脚本:ライナー・サルネ
原作:アンドルス・キビラーク
出演:レア・レスト、ヨルゲン・リイイク、ジェッテ・ローナ・ヘルマーニス、アルヴォ・ククマギ、ディーター・ラーザー
原題:November
日本語字幕:植田歩  
配給:クレプスキュール フィルム
©Homeless Bob Production,PRPL,Opus Film 2017

[上映時間]

[公式サイト]
november.crepuscule-films.com

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