バルタザールどこへ行く 過去の上映作品 [上映日程]2/20~3/5(休映:2/22、3/4) 少女マリーと聖なるロバが辿る無慈悲な運命。巨匠ロベール・ブレッソンによる、映画史に輝く至高の傑作。 [解説] 巨匠ロベール・ブレッソンが長年映画化を望んだ、聖なるロバ“バルタザール”をめぐる現代の寓話。ドストエフスキーの長編小説『白痴』の挿話から着想を受け、一匹のロバと、少女マリーとの数奇な運命を描きだす。純粋さから悪の道へと堕ちていく少女マリーを演じるのは、当時17歳のアンヌ・ヴィアゼムスキー。その後『中国女』(1967)などゴダール作品に数々出演することになる彼女にとって、これが初の映画出演作となった。ブレッソンの意を汲み、完璧に抑制され尽くした映像は、『夜と霧』(1955)『ロシュフォールの恋人たち』(1967)等で知られる名撮影監督ギスラン・クロケの手によるもの。緊張感溢れる画面が、この崇高な悲劇を美しくも冷酷に映し出す。ヴェネチア国際映画祭審査員特別表彰をはじめ数々の映画賞を受賞し、いまも多くの映画人を魅了しつづける、映画史に残る最高傑作。 [あらすじ] 小さな農村で、農園主のジャックと幼なじみのマリーは、生まれたばかりのロバに「バルタザール」と名づけ可愛がる。だが年月が経ち、バルタザールは別の飼い主のもとへ。やがて逃げ出したバルタザールは、美しく成長したマリーと再会し、まるで愛し合う恋人たちのように慰め合う。だが運命は、バルタザールにもマリーにもあまりも過酷な試練を与えていく。マリーの両親は誇り高さゆえに没落し、マリーもまた不良少年ジェラールに拐かされ悪徳の道に落ちていく。バルタザールもまたマリーのもとを引き離され、次々と人手に渡っていく…。 『バルタザールどこへ行く』 [1966年/フランス・スウェーデン/モノクロ/スタンダード/96分] 監督・脚本:ロベール・ブレッソン 撮影:ギラン・クロケ 美術:ピエール・シャルボニエ 音楽:シューベルト、ジャン・ヴィーネル 編集:レーモン・ラミー 製作代表:マグ・ボダール(パルク・フィルム) 4Kリマスター カラーグレーディング:クリスティアン・ボスケ 原題:AU HASARD BALTHAZAR 出演: アンヌ・ヴィアゼムスキー、フランソワ・ラファルジュ、フィリップ・アスラン、ナタリー・ジョワイヨー、ヴァルター・グリーン、ジャン=クロード・ギルベール、ピエール・クロソフスキー、ロバのバルタザール ©1966 Argos Films – Parc Films – Athos Films – Svensk Filmindustri ◎公式サイト:balthazar-mouchette.com ◎合わせて楽しみたい作品 少女ムシェット【2/20~3/5】 ブエノスアイレス【3/6~28】*週末限定上映/特別興行作品 ローマの休日(日本語新吹き替え版)【3/27~4/2】*特別興行作品 第三の男(日本語新吹き替え版)【4/3~9】*特別興行作品 バッファロー’66【順次】 Tweet Share Hatena Pocket RSS feedly Pin it 過去の上映作品 少女ムシェット ウルフウォーカー ピックアップ記事 現在上映中の作品 おばあちゃんと僕の約束【7/11~24】 現在上映中の作品 現在上映中の作品 石井隆Returns【7/11~24】*特集上映 現在上映中の作品 現在上映中の作品 ぶぶ漬けどうどす【7/4~17】 現在上映中の作品 関連記事一覧 過去の上映作品 殺しの烙印 4Kデジタル復元版 過去の上映作品 T-34 レジェンド・オブ・ウォー 過去の上映作品 火だるま槐多よ 過去の上映作品 我が心の香港、映画監督アン・ホイ 過去の上映作品 ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー 過去の上映作品 丸木位里・丸木俊 沖縄戦の図 全14部 過去の上映作品 ぼくの名前はズッキーニ 過去の上映作品 ブレッドウィナー