「岡本仁さんと韓国映画」開催のお知らせ。

お知らせ

映画を観る前に珈琲屋へ立ち寄り、鑑賞後には余韻を抱えたまま街を歩く。
本やレコード、服を選び、美味しいごはんを食べる。
時には銭湯や温泉に浸かる。
そんな、日常が少しだけ特別になる「映画のある一日」。
会場は、100年以上の歴史を持つ「長野相生座・ロキシー」と「上田映劇」。
この特別な空間で、編集者岡本仁さんが選ぶ「いま、観たい映画」を上映し、上映後にはトークイベントを開催します。

開催概要

6月20日(土)|上田映劇
【はちどり】
監督:キム・ボラ
13:00 上映開始
上映終了後 トークイベント有り

6月21日(日)|長野相生座・ロキシー
【母なる証明】
監督:ポン・ジュノ
14:00 上映開始
上映終了後 トークイベント有り

[お問い合わせ]
FORET COFFEE(フォレットコーヒー)
・instagram: 岡本仁さんと映画
・E-mail: foretcoffee@gmail.com

トークゲスト

岡本仁

1954年北海道生まれ。
マガジンハウスにて「BRUTUS」「relax」「ku:nel」などの編集に携わる。
2009年よりランドスケーププロダクツ所属。
著書に
『東京ひとり歩き ぼくの東京地図。』
『また旅。』
『HERE TODAY』など。

小柳帝

1963年福岡県生まれ。主な編・著書に「モンド・ミュージック」「ひとり」 「ROVAのフレンチカルチャー A to Z」、「小柳帝のバビロンノート 映画についての覚書1〜4」。主な翻訳書に「ぼくの伯父さん」 「ジェーン・バーキン日記」。その他、映画パンフレットへの寄稿、CD・DVD等の解説多数。フランス語教室ROVAを主宰し、2026年春に27周年を迎えた。

「岡本仁さんに聞く」何故、韓国映画なのか

2023年の秋に初めてソウルを訪れました。もちろんそれ以前にも、韓国の映画や美術や音楽や文学を観たり聴いたり読んだりすることはありましたが、実際にソウルに足を運んだことで、ぼくの韓国熱は一気に高まりました。街の様子も、そこを闊歩する人々の姿も、ここが外国だと思わせるものがあまりないのに、話している言葉も、看板に書かれているハングルも、まったく理解できないのです。似ている部分が多いけれど、コミュニケーションを取る能力が自分にはまったく欠けている。似ているからこそ、ここは外国だと強く思わされました。それが、もっと韓国のことを知りたいと思うきっかけです。
読書や映画鑑賞などで、自分は韓国の歴史も風俗も生活習慣も感情も、ほとんど何も知らなかったことに気づく日々を送っています。幸い、韓国映画は、日本の映画に比べて、現代史を学ぶための素晴らしい教科書です。歴史や政治の闇、社会構造の歪み、行きすぎた家父長制度による家族の問題なども、映画の中では忖度などせずに正面から描く作品が多いと感じます。実際、第二次世界大戦後の韓国の歴史を揺るがすような出来事を描いた映画はたくさんありますし、民族や家族のつながりを謳うストーリーにも、それが含んでいる問題点まで描かれています。主人公が抱えるイライラやモヤモヤがどこから来るのかが丁寧に語られる。その底には、この世の中をもっと良くしたい、住みやすくしたいという強い意志が存在しているのでしょう。
勧善懲悪的な胸がすく思いができる映画ばかりではなく、問題があるのだということを提示し、その問題を解決する方法は観客全員に委ねる作品が多いと思うのは、ぼくがそういう作品が好きだからだけなのかもしれませんが、いま誰かに映画を薦めるのなら、ぼくは韓国映画ばかり選んでしまいそうです。ちなみに、上田と長野で上映する映画2本は、どちらもその入口はニュージーンズでした。そんなことも含めて上映後にみなさんとお話ができたらと思います。
———岡本仁

▼【「岡本仁さんと韓国映画」開催記念特別上映】『わたしたちの夏時間』についてはこちらから

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