ちゃんとした女の子は朝食までいるもんじゃない【12/11~】

今後の上映作品
[上映日程]2026年12月11日(金) 〜 *休映:未定

ただ立つだけで物語になる怪優
ロバート・ミッチャム。
伝記の枠を超え、彼の存在そのものを撫でるような———
ブルース・ウェーバーによるシネエッセイが日本初公開!

ジョニー・デップ、ベニチオ・デル・トロらも敬愛する伝説の怪優ロバート・ミッチャムの痛快無比なドキュメンタリー作品!

[INTRODUCTION]
俳優ロバート・ミッチャムという男の顔には、どんな履歴書が刻まれているのか。アメリカ映画の光と影。長身のタフガイであり、プレイボーイであり、数々の悪役で名を馳せた男。『狩人の夜』(55)で“HATE”と“LOVE”を両手に宿した永遠のアイコン。その多義的で複雑な影を、写真家ブルース・ウェーバーはモノクロームの粒子に沈め、浮かび上がらせる。ドキュメンタリー映画『ちゃんとした女の子は朝食までいるもんじゃない』──ミッチャムが共演したジュリー・ロンドンの同名曲に由来するこのタイトルは、彼の“男らしさ”の矛盾と魅力を象徴するようだ。2018年に完成し、第75回ヴェネツィア国際映画祭ヴェニス・クラシックス部門で初公開された本作は、伝記の枠を超え、彼の存在そのものを撫でるようなシネエッセイである。監督を務めたウェーバーは広告写真で時代を変えたのち、『レッツ・ゲット・ロスト』(88)で伝説のジャズマン、チェット・ベイカーを撮影した。その最中にチェットと語り合い、俳優のドキュメンタリーを撮るなら誰か──二人が同時に思い浮かべたのがミッチャムだった。本作が“兄弟作”のような続編性を帯びるのはそのためだろう。

[STORY]
中心となるのは1993年、キャピトル・レコードでの未発表ジャズ録音(※2020年にフランスの映画配給会社、La Rabbiaが権利を獲得してレコードを発売した)。Dr.ジョン、マリアンヌ・フェイスフル、リッキー・リー・ジョーンズと歌い交わす姿には、スクリーン上の強面とは異なる柔らかさが滲む。ウェーバーはこの映像を30年越しに編集し、4:3の白黒フレームに閉じ込めた。写真家としての原点と美学が、ミッチャムの存在感と同じ呼吸で並ぶ。証言者も豪華にして多彩。『デッドマン』(95)で共演したジョニー・デップは紳士としての印象を語り、ベニチオ・デル・トロは「部屋の空気を変える人」と評する。リーアム・ニーソン、クリント・イーストウッド、孫娘キャリーもその多面性に触れる。妻ドロシーとは57年連れ添い、1997年に79歳で亡くなるまで離れなかった。ウェーバーは3年かけて出演を説得したという。ミッチャムは、ただ立つだけで物語になる。本作はその美しさに身を浸すための、静かな夜のジャズのようなオマージュである。
Text by 森直人(映画評論家)

『ちゃんとした女の子は朝食までいるもんじゃない』
[2018年/アメリカ/スタンダード/モノクロ/ステレオ/93分]G
脚本・監督:ブルース・ウェーバー
出演:ロバート・ミッチャム、ジョン・ミッチャム、キャリー・ミッチャム、アル・ラディ、ブレンダ・ヴァッカロ、ジュリア・リード、マリアンヌ・フェイスフル、Dr.ジョン、リッキー・リー・ジョーンズ、ジョニー・デップ、ベニチオ・デル・トロ、ポリー・バーゲン、ナスターシャ・キンスキー、ジョン・サヴェージ、クリント・イーストウッド、リーアム・ニーソン
ナレーション:ブルース・ウェーバー
配給:Diggin’
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[公式サイト]
ngdsfb.com

[上映時間]
*準備中

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