ユースフル・ゴースト【8/7~】

今後の上映作品
[上映日程]2026年8月7日(金) 〜 *休映:8/10、ほか

“ ある日、死んだ妻は掃除機の姿で帰ってきた ”

ダビカ・ホーン主演×新鋭ラッチャプーム・ブンバンチャーチョーク長編デビュー作

[INTRODUCTION]
2002年、『ブリスフリー・ユアーズ』でカンヌに登場したアピチャッポン・ウィーラセタクンは〈ある視点〉部門で最優秀作品賞を受賞したが、その大胆な内容ゆえに本国では検閲にも直面した。その後もタイ映画界は多くの困難に直面し続けたが、数々の映画作家たちの存在によって進化を続けてきた。そして2025年、カンヌ国際映画祭<批評家週間>にてワールドプレミアを迎えた本作『ユースフル・ゴースト』は、1987年生まれの新鋭ラッチャプーム・ブンバンチャーチョーク監督の長編デビュー作にして、各国メディアから「ジャンルでは括れない」「驚くほど独創的」と異例の注目を集め、同部門においてタイ映画としては初選出ながら見事グランプリを受賞。米アカデミー賞国際長編映画賞ショートリスト入りも果たし、タイ映画の世界的評価をさらなる高みに押し上げた。
タイでは誰もが知る怪談「メー・ナーク・プラカノーン」(死後も現世にとどまり、夫と禁断の愛を深めていった女性“メー・ナーク”にまつわる物語)に着想を得たという本作は、亡き妻が掃除機に宿って夫の元へ戻ってくるという奇想天外な設定を起点にしながら、記憶と忘却、個人と社会、愛と有用性といったテーマへと静かに深度を増していく。幽霊が日常に存在する世界で、人間社会の価値基準や倫理がいかに恣意的なものであるかを浮かび上がらせると同時に、「記憶すること」がひとつの抵抗ともなり得ることを示唆する。コメディ、ロマンス、ホラー、SF……様々なジャンルを軽やかに横断しながら、環境問題や労働、政治的抑圧といった現代社会の歪みに鋭く切り込むその手腕は、アジアのみならず欧米の映画祭・批評家からも強い支持を獲得した。ジュリア・デュクルノー『TITANE/チタン』の衝撃、ウェス・アンダーソンの鮮やかで緻密な映像美、アピチャッポンの持つマジックリアリズムを引き合いに語られ、「まるでヨルゴス・ランティモスがタイに移住したかのようだ」(Screen Daily)とも評された唯一無二の味わいをその目で確かめてみてほしい。すべてが結びつくラストには、驚きとともに深い感動が待ち受けている。

[STORY]
粉じん公害が深刻化するタイ・バンコク。最愛の妻・ナット(ダビカ・ホーン)を呼吸器疾患で亡くしたマーチ(ウィサルット・ヒンマラット)は悲嘆に暮れる日々を送っていた。ある日、ナットの魂は掃除機に宿るかたちで舞い戻り、ふたたび愛を確かめ合う二人。その頃、マーチの家族が経営する工場では、死亡した従業員の霊が機械に取り憑き、操業停止に追い込まれていた。霊に悩まされる家族や社会から拒絶されたナットは、工場の除霊に協力することで、夫への真実の愛そして自らの存在を“役に立つ幽霊”だと証明しようとするが……。

『ユースフル・ゴースト』
[2025年/タイ・フランス・シンガポール・ドイツ/タイ語・英語・イサーン語/130分]
監督・脚本:ラッチャプーム・ブンバンチャーチョーク
出演:ダビカ・ホーン、ウィサルット・ヒンマラット、アパシリ・ニティポン、ワンロップ・ルンカムチャット、ウィサルット・ホームフアン ほか
英題:A Useful Ghost
配給・宣伝:SUNDAE(Powered by Filmarks)
© 2025 185 FILMS, HAUT LES MAINS, MOMO FILM CO.

★第98回 アカデミー賞(R) 国際長編映画賞 タイ代表作品
★第78回 カンヌ国際映画祭 <批評家週間> グランプリ受賞

[公式サイト]
*準備中

[上映時間]
*準備中

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