[INTRODUCTION]
本作は、南インド古典音楽の打楽器「ムリダンガム」奏者を志す青年の青春音楽映画。カースト身分差別や古典芸能の継承問題をテーマに、映画好きの主人公が伝統音楽の世界へ飛び込み、葛藤と情熱の中で自身の道を切り開く姿を描く。2018年東京国際映画祭で『世界はリズムで満ちている』のタイトルで上映されたものの、既存配給会社が日本配給を見送る中、映画祭で本作に惚れ込んだ南インド料理店「なんどり」の稲垣紀子さんが日本上映権を取得し、クラウドファンディングを経て2022年10月に劇場公開した。渋谷シアター・イメージフォーラム1館でのスタートから、現在までに35都道府県・100箇所を超える劇場・自主上映会場・映画祭で上映、約18,000人を動員(2026年3月時点)。Peter Barakan’s Music Film Festival(2年連続上映)、爆音映画祭IN高崎、逗子海岸映画祭、京都大学のシンポジウム等での上映を経て、4年目の本年、配給権終了を迎える。なお、2026年2月公開のインド映画『ツーリスト・ファミリー』で隣人の老夫婦の夫役を演じるイランゴー・クマラヴェールが、本作では主人公の父役として出演しており、インド映画ファンからも改めて注目を集めている。