すべての夜を思いだす【6/21~】

今後の上映作品
[上映日程]6/21~(休映:未定)

街の中に積もり重なる無数の記憶と、
誰かの一日が呼応する———。
同じ場所、同じ時間に共在する、
世代の異なる3人の女性、それぞれの「ある日」。

[STORY]
高度経済成長期とともに開発がはじまった、東京の郊外に位置する街、多摩ニュータウン。入居がはじまってから50年あまりたった今、この街には静かだけれど豊かな時間が流れている。春のある日のこと。誕生日を迎えた知珠は、友人から届いた引っ越しハガキを頼りに、ニュータウンの入り組んだ道を歩きはじめる。ガス検針員の早苗は、早朝から行方知らずになっている老人を捜し、大学生の夏は、亡くなった友人が撮った写真の引き換え券を手に、友人の母に会いに行く。世代の違う3人の女性たちは、それぞれの理由で街を移動するなかで、街の記憶にふれ、知らない誰かのことを思いめぐらせる。

[INTRODUCTION]
すでに多くの海外映画祭でも高い評価を得、2023年には日本公開を前に北米での公開も果たした本作の監督は、前作『わたしたちの家』で国内外から注目を浴びた清原惟。太陽の光が降り注ぎ、公園と団地がどこまでも続くかのような多摩ニュータウンを舞台に、人々の一見平凡に見える日常がいかに尊いものかを、あたたかく詩的な眼差しで捉えた。
3人の主人公を演じるのは、青年団のメンバーとして数々の演劇に出演してきた兵藤公美と、ロロや贅沢貧乏など演劇を中心に、演出家から多大な信頼をあつめる大場みなみ、そして、ドラマ、CM、映画など幅広い活躍をみせる見上愛。ほかに、俳優であり文筆家としても活躍する内田紅甘、アッバス・キアロスタミ監督の遺作『ライク・サムワン・イン・ラブ』の主演を務めた奥野匡、芥川賞作家の滝口悠生など、個性的な出演者たちが街に生きる人々を演じている。

第26回PFFスカラシップ作品
『すべての夜を思いだす』
[2022年/日本/116分]
監督・脚本:清原惟
出演:兵藤公美、大場みなみ、見上愛、内田紅甘、遊屋慎太郎、奥野匡
配給:一般社団法人PFF
©2022 PFFパートナーズ(ぴあ、ホリプロ、日活)/一般社団法人PFF

◎第73回ベルリン国際映画祭〈フォーラム部門〉
◎第13回北京国際映画祭〈フォワード・フューチャー部門〉審査員特別賞受賞

[上映時間]
*準備中

[公式サイト]
subete-no-yoru.com

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