シアトリカル【1/17~23】*追悼上映

今後の上映作品
[上映日程]1/17~23(休映:1/20)

“ 真実か、白昼夢か ”

唐十郎と劇団 唐組の記録
追悼 唐十郎/17年ぶりの再上映
大島 新 初監督作

[INTRODUCTION]
1967年、新宿・花園神社の紅テント公演で、演劇界に革命的な衝撃を与えた天才劇作家・唐十郎。それから40年、67歳になっても芝居に対する情熱は衰えることを知らず、唐は自らを「偏執狂」と呼ぶ。2006年秋の新作戯曲執筆から2007年春の公演初日までを追った今回のドキュメントには、芝居作りに賭ける唐のすさまじい「偏執」ぶりがありありと描き出される。 その才能に惹かれ、唐のもとに集まった劇団唐組の面々は14名、平均年齢30歳。俳優としての修業と同時に、座長という圧倒的な存在を受け入れる修業を続けている。格差社会と呼ばれ、経済至上主義が蔓延する時代の波とは全く無縁に、信じた道を走り続ける唐十郎と若者たち。どこまでもシアトリカル(=劇的)に、演じ、語り、怒鳴り、笑い、炸裂する!カメラがとらえたのは、真実か白昼夢か?
近年『なぜ君は総理大臣になれないのか』『香川1区』『国葬の日』などの話題作を手掛けた大島新の第一回監督作品。この映画は、平成の世を疾走する最重要無形文化財の魂の記録である。

[STORY]
彼らの汗を、網膜に焼きつけろ!彼らの声で、鼓膜をふるわせろ!彼らの涙で、脳髄を痺れさせろ!唐十郎アトリエ。
高円寺純情商店街を抜け、15分ほど歩いた
中野区大和町の住宅地の一角に、その場所はある。
90年代以降、プロデュース公演が主流となった演劇界で、いまでは存在自体が珍しくなった「小劇団」の稽古場だ。

2006年11月。「劇団唐組」の座長である唐十郎は、二階の書斎に篭っていた。向かいにある自宅から、身ひとつでやってくるのは朝6時。春の公演に向けた戯曲を執筆しているのだ。表紙には「行商人ネモ」のタイトル。A4サイズのノートにびっしりと、蟻が這ったような小さな文字で書かれた戯曲が劇団員たちに配られたとき、唐組の芝居作りが始まる。14人の劇団員たちは、全員が俳優でありながら、制作・美術・照明・音響など、舞台製作に関わるすべての仕事をこなす。さらに、宴会や普段の生活でも座長の様々な要求に応えなければならない。新年会、新人オーディション、「行商人ネモ」の40日に渡る稽古、寝る間を惜しんでのセット作り、大阪での旅公演、紅テント設営と合宿生活・・・ひとつの芝居が出来上がっていく過程を、しつこいほど丹念に追った撮影テープは180時間。カメラは、唐と劇団員たちの凄まじいとしか言いようのない芝居への情熱をとらえた。

『シアトリカル』
[2007年/日本/102分]
出演:唐十郎
監督・脚本・構成:大島新
配給:ネツゲン
©いまじん 蒼玄社 2007

[上映時間]
*準備中

[公式サイト]
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