博士と狂人

過去の上映作品
[上映日程]1/30~2/12(休映:2/4、7~8)

“ 歴史はこの2人から始まった──。”

孤高の学者と、呪われた殺人犯。
世界最大の英語辞典誕生に隠された、真実の物語。

[解説]
かつてこれほどまで「小説よりも奇なり」な真実があっただろうか──。初版発行まで70年以上の歳月を費やし、世界最高峰と称される「オックスフォード英語大辞典」通称OED。世界に冠たる辞典の礎を築いたのは、“異端の学者”と“殺人犯”だった。本作は、この驚くべき事実をドラマチックに描いたノンフィクション本待望の映画化だ。貧しい家に生まれ学士号を持たない学者マレーと、エリートながら精神を病んだアメリカ人の元軍医マイナー。辞典づくりという壮大なロマンを共有し、異端の天才ふたりは固い絆で結ばれていく。だが、大英帝国の威信をかけた一大事業に犯罪者が協力していることが明るみになり、プロジェクトは暗礁に乗り上げてしまう。ついには、時の内務大臣ウィンストン・チャーチルや王室をも巻き込んでいくことになるのだが──。今まで語られてこなかったあまりにも感動的な事実、歴史をも動かした強い信念は、困難な時代を生きる私たちの心をとらえて離さない。
原作の映画化に真っ先に名乗りを上げたのが、マレー博士を演じるメル・ギブソン。監督作『パッション』や私生活ですっかりお騒がせイメージが定着するも、2016年の監督作『ハクソー・リッジ』はアカデミー賞6部門にノミネートされ完全カムバック。『博士と狂人』の映画化には実に20年以上を費やし、情熱を傾けてきた。対する狂人マイナーには、アカデミー賞主演男優賞を二度受賞している名優ショーン・ペン。南北戦争で心に深い闇を抱えながらも辞典づくりで救われるマイナーに憑依型アプローチで挑んでいる。

[あらすじ]
19世紀、独学で言語学博士となったマレーは、オックスフォード大学で英語辞典編纂計画の中心にいた。シェイクスピアの時代まで遡りすべての言葉を収録するという無謀ともいえるプロジェクトが困難を極める中、博士に大量の資料を送ってくる謎の協力者が現れる。その協力者とは、殺人を犯し精神病院に収監されていたアメリカ人、マイナーだった──。

『博士と狂人』
[2018年/イギリス=アイルランド=フランス=アイスランド/英語/シネスコ/124分]
出演:メル・ギブソン、ショーン・ペン、ナタリー・ドーマー、エディ・マーサン、ジェニファー・イーリー、スティーヴ・クーガン
監督:P.B. シェムラン
脚本:トッド・コマーニキ、P.B. シェムラン
原作:サイモン・ウィンチェスター「博士と狂人 世界最高の辞書OEDの誕生秘話」(ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
原題:THE PROFESSOR AND THE MADMAN
字幕翻訳:原田りえ
提供:ポニーキャニオン、カルチュア・パブリッシャーズ
配給:ポニーキャニオン
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◎公式サイト:hakase-kyojin.jp

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