凱里ブルース【5/26~31】

今後の上映作品
[上映日程]5/26~31(休映:5/30)

ひとの想いは、時の流れの中にさまよう
ひとの魂は、水の流れの狭間にたゆたう

ポエティックな世界観の中に紡がれる、男の魂の彷徨。
愛したひとたちの幻影を追って、彼が辿り着いた街とは…。

[解説]
『ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ』で鮮烈の日本初上陸を果たしたビー・ガン監督が、その名を全世界に知らしめた驚愕のデビュー作が『凱里ブルース』だ。自己資金と借金、周囲の援助で完成へと漕ぎ着けた本作は、ロカルノ国際映画祭でお披露目されるや、各国のメディアやジャーナリストから驚きと称賛を持って向かい入れられた。その時の興奮を、後に新華社通信は、「過去五年で一番優れた中国国産映画」「中国映画を五十年進歩させる」と絶賛されたと伝えている。『ロングデイズ・ジャーニー〜』でも展開されたノーカットのロングショットは、ここでも40分間にわたって展開されており、主人公の魂の彷徨が哀愁と夢幻の世界の中に綴られている。ビー・ガン独自のスタイルが、このデビュー作で既に確立されていることに、観客は驚嘆することだろう。

[あらすじ]
エキゾチックな亜熱帯、貴州省の霧と湿気に包まれた凱里(かいり)市の小さな診療所に身を置いて、老齢の女医と幽霊のように暮らすチェン。彼が刑期を終えてこの地に帰還したときには、彼の帰りを待っていたはずの妻はこの世になく、亡き母のイメージとともに、チェンの心に影を落としていた。さらにしばらくして、可愛がっていた甥も弟の策略でどこかへと連れ去られてしまった。チェンは甥を連れ戻す為に、また女医のかつての恋人に想い出の品を届ける為に、旅に出のだか、辿り着いたのは“ダンマイ”という名の、過去の記憶と現実と夢が混在する、不思議な街だった──。

『凱里ブルース』
[2015年/中国/中国語・凱里地方の方言/113分] 
出演:チェン・ヨンゾン、ヅァオ・ダクィン、ルナ・クォック、ユ・シシュ
監督・脚本:ビー・ガン
撮影:ワン・ティアンシン
録音:リアン・カイ
美術:ズー・ユン
編集:クィン・ヤナン 
音楽:リン・チャン
エグゼクティブプロデューサー:エトワード・ディン
プロデューサー:シェン・ヤン、ワン・ジジアン、シャン・ゾーロン、リ・ヅァオユ
原題:路边野餐
日本語字幕翻訳:五十嵐陽子
監修:河合彩子
配給:リアリーライクフィルムズ + ドリームキッド
提供:ドリームキッド + miramiru +リアリーライクフィルムズ
© Blackfin (Beijing) Culture & MediaCo., Ltd – Heaven Pictures (Beijing) The Movie Co., – LtdEdward DING – BI Gan / ReallyLikeFilms

第68回ロカルノ国際映画祭新進監督賞 & 特別賞受賞
第37回ナント三大陸映画祭黄金の熱気球賞受賞
第52回金馬奨最優秀新人監督賞・FIPRESCI賞受賞

◎コメント

ワンテイクは、記憶に残る映像体験のつかの間の投影なのです。── ジョナサン・デミ (映画監督)

魂の彷徨に関する驚くべき処女作。── ギエルモ・デル・トロ (映画監督)

このデビュー作一篇で「凱里」は私たちにとって聖地となる。スクリーンから殺到する圧倒的な才能に全身を貫かれた。── 矢野優 (「新潮」編集長)

詩人の歩みに連れられ世界が拡がる快感!── 深田晃司 (映画監督)

◎公式サイト:reallylikefilms.com/kailiblues

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