アピチャッポン・イン・ザ・ウッズ2022

過去の上映作品
[上映日程]4/30~5/13(休映:5/9~10)

“ 音響と映像に覚醒する ”

新作『MEMORIA メモリア』も話題のアピチャッポン・ウィーラセタクン。カンヌ最高賞の不朽の名作『ブンミおじさんの森』をはじめ、タイ時代の代表作43本を上映!
『ブンミおじさんの森』でカンヌ国際映画祭最高賞パルムドール受賞。個展「亡霊」開催。「フィーバー・ルーム」上演。そして今年2022年、南米コロンビアで撮影した新作『MEMORIA メモリア』が公開されるアピチャッポン・ウィーラセタクン。本特集ではタイ時代の代表作を特集。故郷タイ東北部の森に覚醒された音と映像が映画を拡張させていくアピチャッポンの才能をあらためて全身で感じてください。

上映するのは、カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した傑作『ブンミおじさんの森』(2010)、デビュー作『真昼の不思議な物体』(2000)、ファンの間でも特に人気の高い『世紀の光』(2006)、「記憶」というテーマが最新作にも重なる傑作『光りの墓』(2015)の、故郷タイ時代の代表作4本です。

「アピチャッポン・イン・ザ・ウッズ2022」
上映作品:『真昼の不思議な物体』『世紀の光』『ブンミおじさんの森』『光りの墓』
配給:ムヴィオラ
協力:山形国際ドキュメンタリー映画祭

[鑑賞料金]
一般¥1,500/映劇特別会員¥1,000/その他通常通り

[上映時間]

[公式サイト]
moviola.jp/api

【重要】 
この度、アピチャッポン監督と協議の上、『世紀の光』の上映を中止することとなりました。
権利元から日本の配給会社に、適切な劇場用上映素材が提供されていなかったことがわかったためです。
お客様には大変ご迷惑をお掛けしまして申し訳ありません。
2022年3月26日 配給会社ムヴィオラ

映画の常識を軽々と超えた記念すべきデビュー長編。

『真昼の不思議な物体』
[2000年/タイ/モノクロ/35mm/83分]
©Kick the Machine Films

山形国際ドキュメンタリー映画祭 インターナショナル・コンペティション 最優秀&NETPAC特別賞
全州国際映画祭グランプリ

タイ北部の村で行商人の女性が、撮影クルーに促され、一つの架空の物語を 語り始める。その続きを象使いの少年たち、伝統演劇の劇団員たちなど、様々 な人々がリレー形式で即興的に語り継ぎ、物語は二転、三転しながら思わぬ 方向に進んでいく…。ナラティブの常識を軽々超えていく自由なイマジネー ション。同時に緻密さを極めた構成に驚かされる。この作家の現在につながる 類まれな創造性が全編を通して発揮されている重要作。

カンヌ国際映画祭パルムドール受賞の不朽の名作。

『ブンミおじさんの森』
[2010年/イギリス・タイ・ドイツ・フランス・スペイン/114分]
©Kick the Machine Films

カンヌ国際映画祭パルムドール
カイエ・デュ・シネマ ベスト1ほか

腎臓の病に冒され、死を間近にしたブンミは、妻の妹ジェンをタイ東北部の自分 の農園に呼び寄せる。そこに19年前に亡くなった妻が現れ、数年前に行方不明 になった息子も姿を変えて現れる。やがて、ブンミは愛するものたちとともに森に 入っていく…。美しく斬新なイマジネーションで世界に驚きを与え、カンヌ国際 映画祭パルムドールを受賞したアピチャッポン不朽の名作。

 

新作に通じる「記憶」というテーマを探求。タイ時代の集大成。

『光りの墓』
[2015年/タイ・イギリス・フランス・ドイツ・マレーシア/122分]
© Kick The Machine Films / Illuminations Films (Past Lives) / Anna Sanders Films / Geißendörfer Film-und Fernsehproduktion /Match Factory Productions / Astro Shaw (2015)

カンヌ国際映画祭ある視点部門公式出品
アジア太平洋映画賞最優秀作品賞ほか

タイで撮影された最後の長編映画。タイ東北部の町。かつて学校だった病院。 原因不明の“眠り病”にかかった兵士たち。ある日、病院を訪れたジェンは前世 や過去の記憶を見る力を持った若い女性ケンと知り合い、眠り続ける兵士イッ トの面倒を見始める…。最新作『MEMORIA メモリア』にも共通する「記憶」と いうテーマで、プレミアとなったカンヌ国際映画祭ではアピチャッポンの新たな ステージと絶賛された。怒りや悲しみを色濃くしながらも、ユーモアと優しさが 胸を打つ感動作。


▶︎EVENT
アピチャッポン研究家・中村紀彦さんによる無料オンラインレクチャー開催決定!
日時:4/3(日)19:00〜21:00
ZOOMでのLIVE配信+後日アーカイブ配信を予定
参加費:無料
申し込みはこちら:https://api2022online.peatix.com/ (申し込みの際、Peatixへの登録が必須となります)

◇中村紀彦さん(映像・映画理論研究者)
1991年生まれ。神戸大学大学院で映画・映像、とくにアピチャッポン・ウィーラセタクンについて研究を行っている。主な著書・共著に『アピチャッポン・ウィーラセタクン:光と記憶のアーティスト』『小津安二郎 大全』『躍動する東南アジア映画:多文化・越境・連帯』などがある。そのほかの氏の業績: https://researchmap.jp/Norichatpong

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