[STORY]
第1部:『ブルジョアジーの叛乱』(La Insurrección de la Burguesía) 1975(96分)
1973年3月の議会選挙で左派が予想外の勝利を収めた後、右派勢力の反発が激化していく様子を描く。議会での民主主義的な手段ではアジェンデ政権の社会主義政策を止められないと悟った右派は、選挙から街頭闘争へと戦術を転換。数か月にわたって右派による政府弱体化のための多様で暴力的な戦略が繰り広げられ、社会が分断されていく過程がリアルに記録されている。
第2部:『クーデター』(El Golpe de Estado) 1977(88分)
1973年6月29日に発生した軍によるクーデター未遂事件から始まる。この事件は政府支持派の軍によって鎮圧されるが、最終的な軍による権力奪取が時間の問題であることを誰もが意識し始める。左派内部では戦略を巡る分裂が進み、一方で右派は着々と軍による権力掌握の準備を進める。映画はクーデター本番、アジェンデ大統領の最後のラジオメッセージ、大統領官邸への軍の攻撃、そして新軍事政権のテレビ放送など、歴史的な瞬間を克明に記録している。
第3部:『民衆の力』(El Poder Popular) 1979(79分)
一般労働者や農民たちが、工場や農場の占拠、運営、食料配給、闇市商人への対抗、地域社会サービスの組織化などを行う「民衆の力」を各地で生み出していく過程を描く。これらは当初、アジェンデ政権に反対する工場主や職能団体によるストライキやロックアウトへの対抗策であったが、次第に政府に対して右派へのより断固とした行動を求めるソビエト型の組織へと発展していく。