『まく子』読書会レポート(3月9日開催)

レポート

3月9日土曜日。映画『まく子』公開まで1週間を切ったある日のこと。
上田映劇では5名の参加者と共に『まく子』読書会を開催しました。
原作『まく子』を読んだ感想、映画への期待、
サトシへの考察と自身の体験、様々な意見が活発に飛び交った熱い会の模様をお届けします。

まず『まく子』を読んだ率直な感想として、
読みやすかった派と読みにくかった派に分かれたのが印象的でした。
読みやすいと感じた人も読みにくいと感じた人も理由として「一人称で書かれているから」を挙げていました。
一人称で書かれているからこそサトシの感情がダイレクトに伝わり、それが人によっては読みやすい・読みにくいを分けたようです。
ただ読みにくいと感じた方でも、読み慣れるとサクサク読めたと仰っていたので、
同じように読みにくいと感じて読むのを中断されている方は、慣れるまでもう少し読み進めてみてはいかがでしょうか。

 

さて『まく子』の内容への感想としては、
「サトシの気持ちがわかる」と自分と重ねながら読んだ方、
「サトシは敏感な子だなあ」と少し引いた目線で読まれた方と様々でした。
「サトシの気持ちがわかる」と話された方の中には、サトシと同じように「大人になりたくない、変わりたくない」という思春期を過ごした方もいれば、「サトシの気持ちはわかる。でも自分は大人になりたかった。サトシには尊敬できる大人がいなかったが僕にはいた」とサトシとの違いを語られた方もいました。

 

そこで主人公・サトシについて皆さんと一緒に考えてみました。
『果てして小学5年生はこんな風に物事を考えているのだろうか』という疑問。
「自分が小学5年生の時はこんなこと考えてもなかった」という実体験からの意見。
それに対して「サトシのような小学5年生はいるだろうし、何よりサトシには父親が浮気しているという精神的負荷がかかっている。そのことがサトシを子供らしくあることを許してくれなかったのでは」という意見や、
「サトシが旅館の息子というのもポイント。常に住み込みで働く大人たちやお客さんに囲まれているので、大人にならざるを得ない。だから他の子よりも精神的な成長が早い」という考察が生まれました。
この考察や意見交換を経て、サトシというキャラクターへの理解がぐっと深まったように感じました。

 

映画への期待という話題でももちろん盛り上がりました。
参加者の皆さんの多くは、クライマックスをどう映像したのかに期待を寄せていました。
また「コズエの美人ぷりが楽しみ」「コズエとオカアサンのあの場面はどうなったのか?」などコズエに関する期待も大きかったです。

 

そして鶴岡慧子監督の地元ということもあり、
鶴岡監督への期待や過去作についての思い出話なども盛り上がりました。

参加者の中には、
途中まで読んでの参加という方も。
その方は「このままあえて最後まで読まず、先に映画を観る」と帰り際に仰っていました。
原作を先に読まれた方はどんな映画になったのか、映画を先に観た方はあの場面はどんな風に原作では書かれていたのかを、
それぞれ楽しみにして映画と小説の違いを味わって欲しいなと思います。

 

映画『まく子』はいよいよ明日3月15日より公開!
この素敵な作品をぜひ映画館で観てください。
それでは上田映劇でお待ちしております。

映画『まく子』についてはこちらから


(上田映劇から徒歩1分 富士アイスさんの「じまんやき」を片手に盛り上がりました!皆様も映画のおともにいかがですか?)

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