WKW 4K ザ・ビギニング(『いますぐ抱きしめたい』4K/『欲望の翼』4K)

過去の上映作品
[上映日程]1/5~17(休映:1/9、13、15~16)

“ ウォン・カーウァイ監督の原点と言える奇跡の傑作が今蘇る——— ”

閃光のごとき衝撃と陶酔──
ウォン・カーウァイ監督初期の傑作が4Kレストアでスクリーンに蘇る

すれ違うはずのふたつの存在が、ちょうど正面衝突したときにしかありえない一瞬の発光。その光を映すことにかけて、ウォン・カーウァイの右に出るものはいない──そう高らかに宣言するデビュー作『いますぐ抱きしめたい』と2作目『欲望の翼』、ウォン・カーウァイを知るために「絶対に見なくてはならない」待望の初期傑作2本が、4Kレストアでスクリーンに登場。

『いますぐ抱きしめたい』4K
[1988年/香港/広東語/ビスタサイズ/5.1ch/99分]
製作:アラン・タン
監督・脚本:ウォン・カーウァイ
撮影:アンドリュー・ラウ
出演:アンディ・ラウ、マギー・チャン、ジャッキー・チュン、アレックス・マン、ウォン・バン
原題:旺角卡門|英題:As Tears Go By
©1988eSunHighTech Limited All Rights Reserved.

[Introduction]
まどろみと疾走、刹那の幸福と永遠の喪失、夜闇とネオン……ウォン・カーウァイが第一作にして最高速度のロマンティックを爆発させる『いますぐ抱きしめたい』は、今こそ再発見されるべき傑作だろう。アンドリュー・ラウ(『インファナル・アフェア』、『恋する惑星』)の「遅くて速い」唯一無二の撮影で、ヒーローでもマフィアでもない若者たちを主人公に友情と悲恋を描き、それまでの香港ノワール映画にない、美しくエモーショナルな世界観を確立。1989年カンヌ映画祭批評家週間カメラドール(新人監督賞)、香港電影金像奨9部門(作品賞・監督賞含む)ノミネートの「伝説的」デビュー作。

[STORY]
14歳で人を殺して以来、黒社会に生きるチンピラ、アンディ(アンディ・ラウ)。面倒ばかり起こす弟分のジャッキー(ジャッキー・チュン)から慕われているものの、彼は借金の取り立てとケンカに明け暮れる刹那的で無意味な人生を送っていた。そんな彼に失望して長年付き合った恋人も去ったとき、アンディはランタウ島からきたいとこのマギー(マギー・チャン)の面倒を見ることになる。やがて恋に落ちた二人。マギーの腕の中でつかの間の安らぎと幸福感を味わうアンディだったが、ジャッキーが組の邪魔者を殺す鉄砲玉に志願したという知らせを受け、命の危険も顧みず飛び出していく…。

『欲望の翼』4K
[1990年/香港/広東語/ビスタサイズ/5.1ch/95分]
製作:ローヴァー・タン
監督・脚本:ウォン・カーウァイ
撮影:クリストファー・ドイル
出演:レスリー・チャン、マギー・チャン、カリーナ・ラウ、トニー・レオン、アンディ・ラウ
原題:阿飛正傳|英題:Days of Being Wild
©1990 eSun High-Tech Limited All Rights Reserved.

[INTRODUCTION]
1960年香港、都市に生き、自由を求める若者たちの孤独と恋愛模様を描いた群像劇。のちに何度もタッグを組むクリストファー・ドイルをはじめて撮影監督に迎え、説明や構成よりもムードや気配を際立たせる詩的なスタイルを確立した第二作。プイグや村上春樹など文学作品からの影響、ラテン音楽の起用、レスリー・チャンら大スター6人の豪華競演──すべての要素が奇跡的なバランスで絡み合う『欲望の翼』は、とびきりメロウでメランコリックな、WKW映画のひとつの特異点と言える。1991年香港電影金像奨5部門(作品賞、監督賞、最優秀男優賞、美術賞、撮影賞)受賞。

[STORY]
裕福な養母に育てられるが、産みの親が分からないまま心に空白を抱えて生きる男、ヨディ(レスリー・チャン)。彼はサッカースタジアムで働くスー(マギー・チャン)と恋仲になるが、堅実な関係を望む彼女の気持ちに応えられない。そのため彼女を失ったヨディは、間もなく踊り子のミミ(カリーナ・ラウ)と付き合いはじめる。一方、別れたもののヨディを思い切れず、夜ごと彼の家に向かってしまうスー。彼女は夜間巡回中の警官タイド(アンディ・ラウ)に話を聞いてもらうことで、自らの心を慰めていた。やがて、実の母親がフィリピンにいると知ったヨディはひとりで香港を出るが…。

[上映時間]

[公式サイト]
hark3.com/wkwtb

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