MORE/モア

過去の上映作品
[上映日程]3/19、21、24

“楽園に死の影が差した。”

自由と快楽を追い求めた若者たちの、狂おしく儚い青春

映画表現のモラルを超えた問題作にして、
時代を超えた青春映画の傑作、50周年記念公開

[INTRODUCTION]
1969年カンヌ映画祭。当時世界中に吹き荒れたカウンター・カルチャーの象徴ともいうべき『イージー★ライダー』が大きな注目を集め、同じくセックス、ドラッグ、ロック・ミュージックを前面に打ち出し、既存の映画表現の常識やモラルを超えた一本のヨーロッパ映画に激しい賛否が沸き起こった──その作品、『MORE/モア』は、「カイエ・デュ・シネマ」編集部員をへてエリック・ロメール作品のプロデュースをしてきたバーベット・シュローダーの監督デビュー作。ブロンドのショートカットが鮮烈な主演女優ミムジー・ファーマーは、そのナチュラルでイノセントなイメージとは相反するバイセクシュアルの麻薬中毒者を演じ、美しく大胆なフル・ヌードと併せ、各国でセンセーションを巻き起こした。プログレッシブ・ロックバンド、ピンク・フロイドが初めてサントラを手掛けたこの作品は、欧米では“カルト・クラシック”と見なされており、カンヌ映画祭2015ではデジタル復元版が凱旋上映されている。日本初公開から50年、時代を超えた傑作が再びスクリーンに甦る。

[STORY]
地中海の楽園は、恋人たちの失楽園となった・・・ドイツ人の若者ステファンは、学業を投げうって自分探しの旅に出た。ヒッチハイクでパリにやって来た彼は、ある晩、パーティで見かけた魅力的なアメリカ人女性、エステルに一目惚れする。地中海のイビサ島に旅立った彼女を追って、ステファンもまた島を訪れる。再会したふたりは、眩しい陽光と青い海に囲まれた大自然の中で愛し合い、自由で幸せな毎日を過ごす。だが、エステルが隠し持っていたヘロインが、この世の楽園を失楽園へと変えていった・・・

『MORE/モア』
[1969年/西ドイツ=フランス=ルクセンブルグ/英語/カラー/ヴィスタサイズ 1:1.66/モノラル/116分]R15+
出演:ミムジー・ファーマー、クラウス・グリュンバーグ、ハインツ・エンゲルマン、ミシェル・シャンデルリ、ヘンリー・ウルフ、ルイズ・ウィンク
製作/監督:バーベット・シュローダー
脚本・台詞:ポール・ジェゴフ、バーベット・シュローダー
原案:バーベット・シュローダー
撮影監督:ネストール・アルメンドロス
美術:フラン・ルイス、ネストール・アルメンドロス
音楽:ピンク・フロイド
© 1969 FILMS DU LOSANGE

[公式サイト]
mimsyfarmer2021.com

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