マロナの幻想的な物語り *「週末こども映画館」選定作品/「うえだ子どもシネマクラブ」上映作品

過去の上映作品
[上映日程]9/4~5、11~12、18~19、25~26 *原則午前初回の上映となります

幸せは ほんのちっぽけなこと
一皿のミルク 昼寝 骨をかくす場所
そして、大切な人と過ごす時間──

[解説]
『ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん』のプロデューサーであるロン・ディエンスと、アニメ界最高峰のアヌシー国際アニメーション映画祭最高賞受賞歴を誇るアンカ・ダミアン監督のもと、ルイ・ヴイトンの「トラベルブック」シリーズ・パリ編で知られるブレヒト・エヴェンス、グラミー賞アーティスト、ゴティエのミュージック・クリップを手掛けたジナ・トーステンセン、ボローニャ国際児童図書展で国際賞受賞のイラストレーター、サラ・マゼッティといったアニメーターが作り上げた映像はまさに動く前衛芸術。特にクライマックスでのマロナの視点で描かれた2Dと3Dを融合させた描写は圧巻で、映画表現の歴史に刻まれるべきシーンとなっています。
本作のもう一つの魅力は、物語性。異形で変幻自在な動きの登場人物たちは、それぞれ人間味があり、作品の中で息づいています。そんな登場人物たちとの交流を通じてマロナは成長し、自分にとって一番大切なことに思いを寄せるのです。パブロ・ピコによる主題歌「ハピネス」の歌詞には作品のテーマが色濃く出ています。“幸せはほんのちっぽけなこと とるに足らないこと ひと皿のミルク昼寝 骨をかくす場所 そして、大切な人との時間-” 。自分にとって、ともすると忘れがちな大事なことを、マロナの生涯を通じて再認識させてくれる作品です。

[あらすじ]
血統書付きで差別主義者の父と、混血で元のら犬だけど美しくて博愛主義の母との間に生まれたマロナは、同時に生まれた9匹の末っ子で、「ナイン」と呼ばれていました。このハート型の鼻を持つ小さな犬は、生まれてすぐ彼女の家族から引き離され、曲芸師マノーレの手にわたります。マノーレはこの小さな犬にアナと名付け、アナにとっても、幸せな日々が訪れたかに思えましたが……

『マロナの幻想的な物語り』
[2019年/ルーマニア・フランス・ベルギー/フランス語/92分]
日本語版キャスト:のん、小野友樹、平川新士、夜道雪
英語タイトル:Marona’s Fantastic Tale
仏語タイトル:L’extraordinaire voyage de Marona
監督:アンカ・ダミアン
脚本:アンゲル・ダミアン
キャラクター・デザイン:ブレヒト・エヴェンス
背景美術:ジナ・トーステンセン、サラ・マゼッティ
音楽:パブロ・ピコ
プロデューサー:アンカ・ダミアン、ロン・ディエンス、トマス・レイヤース
提供:リスキット、マクザ厶、太秦、カルタクリエイティブ
配給:リスキット
後援:ルーマニア大使館
協力:キャトルステラ、Stylab、げんべい商店
© Aparte Film, Sacrebleu Productions, Mind’s Meet

◎公式サイト:maronas.info

◎鑑賞料金:高校生以下¥500/お子様連れの大人の方1名1,200円/一般¥1,500 *その他通常通り

「週末こども映画館」とは…
中学生までの年代の子どもたちを対象とした上映企画です。この年代のうちに鑑賞して欲しい世界の名作映画を新旧問わず選定し、月に1本、週末限定で上映する映劇オリジナルのプログラム。週末の午前中を子どもたちのために解放し、好奇心旺盛な元気いっぱいのこどもたちと、優れた映像作品との幸福な出合いの場をつくります。大人の皆様も楽しんで頂けるように、そしてここからさらに世界が広がるように、なるべくレギュラープログラムとの関連性はゆるやかにもたせつつ、こどもたちには「映画って楽しい!」というシンプルな感動から、世界の多様さが体感的に伝わるようなプログラム編成に努めます。上映はいつも週末の午前中。鑑賞料金は高校生以下500円。お子様連れの大人の方1名1,200円です。時々ワークショップをやったりゲストに素敵なお兄さんやお姉さんを呼んだりすることもあるかもしれません!?
映画館に行く機会がめっきり減ってしまった子育て世代の皆様、週末はちょっぴり早起きして、月に1本、お子様と劇場の大きなスクリーンで気兼ねなく映画を楽しみませんか?映画が終わる頃には街もにぎやか。そのままお子様と月イチの街ブラなんて、きっと楽しいと思います。

[注意事項]
一般の大人の皆様もご鑑賞頂けますが、笑い声や泣き声といった子どもたちの感情表現にご理解ください。
上映日程は予告なく変更になる場合もございます。ご鑑賞前にはHPかお電話で最新の上映日程をご確認の上お出かけください。

ピックアップ記事

関連記事一覧

Facebook