在りし日の歌

過去の上映作品
[上映日程]9/26~10/9(休映:9/28、10/5)

“ 喜びも、悲しみも 一緒に重ねてきた日々は、こんなにも愛おしい。”

ささやかな幸せに満ちた日常は、最愛のひとり息子の死によって失われた──。
中国が大きく揺れ動いた1980年代から2010年代。激動の時代を生きた夫婦の、かけがえのない歳月。

[解説]
『北京の自転車』『我らが愛にゆれる時』で知られる中国第6世代の名匠ワン・シャオシュアイが、『薄氷の殺人』のワン・ジンチュンと『黒衣の刺客』のヨン・メイを主演に迎えて描き、第69回ベルリン国際映画祭で最優秀男優賞と最優秀女優賞をダブル受賞したヒューマンドラマ。1980年代から2000年代の激動の中国を背景に、喜びと悲しみ、出会いと別れを繰り返しながらも共に生きていく夫婦の姿を映し出す。

[あらすじ]
ヤオジュンとリーユン夫婦は、ひとり息子のシンと中国の地方都市で幸せに暮らしていた。同じ工場の同僚であるインミンとハイイエン夫婦には、偶然にも同じ年の同じ日に生まれた息子ハオがいた。両親たちは、お互いそれぞれの子の義理の父母としての契りを交わし、息子たちは兄弟のように育った。ある時、リーユンは第二子を妊娠するが“一人っ子政策”に反するため堕胎させられてしまう。さらに、リーユンは手術時の事故で二度と妊娠できない身体になった。ある日、ハオは「川で遊ぼう」とシンを誘うが、泳げないシンは頑なに嫌がる。怒ったハオはシンを残して一人で仲間たちのもとへ行ってしまった。やがて日が沈みかけた頃、数人の大人たちが必死の様子で川にやってくる。「シンシン!早く病院へ!」大人たちのその姿を、体を震わせながら真っ青な表情で見ているハオ。大切なひとり息子シンを事故で失い、乗り越えられない悲しみを抱えたふたりは、住み慣れた故郷を捨て、親しい友と別れ、見知らぬ町へと移り住む。やがて時は流れ──。

第69回ベルリン国際映画祭 最優秀男優賞&女優賞W受賞!
『在りし日の歌』
[2019年/中国/カラー/ビスタ/185分]
出演:ワン・ジンチュン、ヨン・メイ、チー・シー、ワン・ユエン、ドゥー・ジャン、アイ・リーヤー
監督:ワン・シャオシュアイ
脚本:ワン・シャオシュアイ、アー・メイ
撮影:キム・ヒョンソク
音楽:ドン・インダー
英題:SO LONG, MY SON
原題:地久天長
配給:ビターズ・エンド
© Dongchun Films Production

◎公式サイト:bitters.co.jp/arishihi

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