羊飼いと風船【5/1~14】*トークイベントあり

今後の上映作品
[上映日程]5/1~14(休映:5/6、10)
*5月1日(土)10時の回の上映後、上田市在住のチベット医・小川康さんと、本作の字幕監修をされた東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授の星泉先生によるアフタートークイベントを実施します

神秘の地・チベット──
変わりゆく時代の狭間で生きている人たちがいる。

牧畜で生計を立てながら、大草原で暮らす家族。
近代化の波が押し寄せ、長年にわたり受け継がれてきた営みが揺らぎだす──

[解説]
時代に翻弄されながらもひたむきに生きる家族を、時にユーモアを込めて紡ぎ、広大な草原、猛々しい羊たち、厳しい土地で生きる人間のたくましさを圧倒的な映像美をもって映し出した、心揺さぶられる人間ドラマが誕生した。監督は、作家としても高い実績をもつ、チベット映画の先駆者 ペマ・ツェテン。故郷・チベットの市井の人々に寄り添う眼差しで作品を生み出し、これまでに国内外の映画祭で40以上の賞を受賞。イランの名匠アッバス・キアロスタミや中国のウォン・カーウァイも、その才能に惚れ込み高く評価した。本作もヴェネチア国際映画祭をはじめ、世界中の映画祭に出品され「小説を読むかのような豊かなタペストリー、なかなかこんな映画には出会えない!」(Asian Movie Pulse)「賢明で、叙情的なユーモアに満ちている」(FIVE FLAVOURS)など絶賛評が並んだ。そして、もはや常連となった東京フィルメックスでは、その高いクオリティと 詩的な世界観が評価され、「オールド・ドッグ」(11)、「タルロ」(15)に続き、審査員満場一致で3度目の最優秀作品賞に輝いた。本作が、待望の日本劇場初公開作品となる!

[あらすじ]
神秘の地・チベットの大草原で暮らす三世代の家族。祖父は変わりゆく時代を憂いながらお経を唱え、若夫婦は3人の息子たちを養うため牧畜をして生計を立てている。いたずら盛りの子どもたちは、のびのびと大草原を駆け抜けている。昔から続く、慎ましくも穏やかな日々。しかし、受け継がれてきた伝統や価値観は近代化によって変わり始め、中国の一人っ子政策の波が押し寄せていた。そんなある日、母・ドルカルの妊娠が発覚する。喜ぶ周囲をよそに、望まぬ妊娠に母の心は揺れ動く。伝統的な信仰と変わりゆく社会の狭間に立たされ、次第にすれ違う家族―葛藤の末、彼女が選んだ道とは…

『羊飼いと風船』
[2019年/中国/チベット語/ビスタ/102分]
出演:ソナム・ワンモ、ジンバ、ヤンシクツォ
監督・脚本:ペマ・ツェテン
撮影監督:リュー・ソンイエ
美術:タクツェ・トンドゥプ
編集:リアオ・チンスン、ジン・ディー
音楽:ペイマン・ヤズダニアン
英題:BALLOON/原題:気球
字幕:齋藤敦子/字幕監修:星泉
配給:ビターズ・エンド
©2019 Factory Gate Films. All Rights Reserved.

◎公式サイト:bitters.co.jp/hitsujikai

◎初日アフタートークイベントあります!

上映初日アフタートークイベント
“チベットとは?チベット文化とは?”
日時:5月1日(土)10時からの回の上映後
聞き手:小川康
ゲスト:星泉(オンライン)

ゲストプロフィール

小川康
チベット医(アムチ)・薬剤師。東北大学薬学部卒業後、1999年、インドに渡ってチベット語を学び、2001年、メンツィカン(チベット医学・暦法大学)に合格。外国人としてはじめてのチベット医(アムチ)となる。現在、長野県上田市の山奥で「薬房 森のくすり塾」を開業。主に日本の伝統薬を取り扱いつつ、山仕事、畑仕事に勤しんでいる。主な著書は『僕は日本でたったひとりのチベット医になった ヒマラヤの薬草が教えてくれたこと』(径書房)『チベット、薬草の旅』(森のくすり出版)。上田市在住。

星泉
東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授。チベット語、チベット文学、チベット映画を研究。『羊飼いと風船』など、ペマ・ツェテン監督作などの字幕監修も務める。東京都在住。

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