遺灰は語る

過去の上映作品
[上映日程]7/8~21(休映:7/10、18)

“ わたしは見た。何を? ”

独裁者ムッソリーニがローマから手放さなかった、あるノーベル文学賞作家の遺灰。
戦後、その遺灰が、ようやく故郷シチリア島に帰ることになるが・・・

[STORY]
ローマからシチリアへ。
トラブル続きの旅のなか、遺灰が見たものは?

映画の主人公は、1936年に亡くなったノーベル賞作家ピランデッロの“遺灰”である。死に際し、「遺灰は故郷シチリアに」と遺言を残すが、時の独裁者ムッソリーニは、作家の遺灰をローマから手放さなかった。戦後、ようやく彼の遺灰が、故郷へ帰還することに。ところが、アメリカ軍の飛行機には搭乗拒否されるわ、はたまた遺灰が入った壺が忽然と消えるわ、次々にトラブルが…。遺灰はシチリアにたどり着けるのだろうか──?!

[INTRODUCTION]
ユーモアと。美しさと。
名匠タヴィアーニが、わずか90分に戦後史と人間の運命を凝縮した傑作。

『父/パードレ・パドローネ』『カオス・シチリア物語』『グッドモーニング・バビロン!』などで知られる世界的な名匠タヴィアーニ兄弟の現在91歳の弟パオロが初めて一人で監督(2018年に兄ヴィットリオは死去)。“遺灰”の旅は、熱情とユーモアを持って描かれ、イタリアの戦後史をも語る。そのモノクローム映像の美しさ、音楽の美しさ、ゆったりした語り。わずか90分に映画の豊かさが凝縮されている。

『遺灰は語る』
[2022年/イタリア/モノクロ&カラー/90分]PG12
原題:Leonora Addio
監督・脚本:パオロ・タヴィアーニ
出演:ファブリツィオ・フェッラカーネ、マッテオ・ピッティルーティ、ロベルト・エルリツカ(声)
字幕:磯尚太郎/字幕監修:関口英子
配給:ムヴィオラ
後援:イタリア大使館
特別協力:イタリア文化会館
© Umberto Montiroli

[上映時間]

[公式サイト]
moviola.jp/ihai

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