セールスマン

過去の上映作品
[上映日程]3/25~4/7(休映:3/27、4/3)

“ セールスマンがやってくる
 聖書を携え、この街に
 セールスマンがやってくる ”

安モーテル、煙たい食堂、落ちぶれかけの中流階級たちの家の居間……
ミッドセンチュリーの倦怠感を鮮やかに映したアメリカン・ドキュメンタリーの金字塔

[INTRODUCTION]
1960年代終わりのアメリカ。ポール・ブレナン(通称アナグマ)とその仲間たちは、金色に輝く豪華版「聖書」(現在の物価にして約350ドル)を売るミッドアメリカン・バイブル・カンパニーのセールスマンだ。神と会社のため、今日も聖書を売り歩く。教会から紹介された悩める大衆をターゲットに訪問販売の旅へと繰り出す。孤独な未亡人、移民、生活が逼迫している家庭など、彼らは、さまざまな客に「売り込み」をする。ジョークを交えたおしゃベり、おだてたり強くでたりの駆け引き。安モーテル、煙いダイナー、郊外のリビング…。雪深いボストンから湿度の高いフロリダまで旅をする4人のセールスマンの姿を追い、アメリカの夢と幻滅を鮮烈に描きだす。

ダイレクトシネマの旗手──
メイズルス兄弟のマスターピースがついに日本上陸!!

ドキュメンタリー映画の潮流“ダイレクトシネマ”を牽引した兄弟アルバート&デヴィッド・メイズルスは、『グレイ・ガーデンズ』『ローリング・ストーンズ・イン・ギミー・シェルター』など数多くの名作を残し、映画史にその名を刻んだ。アルバートは撮影監督としてオムニバス映画『パリところどころ』のジャン=リュック・ゴダール監督篇に参加。ゴダールは彼を「アメリカ最高のカメラマン」と評した。そんなメイズルス兄弟の代表作である本作は、独自の観察スタイルでノンフィクションの世界に革命を起こした。アメリカの価値観に深く根ざした消費主義について映画史上最も深く洞察した画期的なドキュメンタリーが、製作から半世紀以上の時を経て、ついに日本にやってくる!

『セールスマン』
[1969年/アメリカ/英語/スタンダード/B&W/91分]
監督:アルバート・メイズルス、デヴィッド・メイズルス、シャーロット・ズワーリン 
撮影:アルバート・メイズルス 
編集:デヴィッド・メイズルス、シャーロット・ズワーリン
原題:SALESMAN
配給:東風+ノーム
© MAYSLES FILMS, INC

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