見えるもの、その先に ヒルマ・アフ・クリントの世界【6/11~24】*トークイベントあり

今後の上映作品

[上映日程]6/11~24(休映:6/13、20)
*6月12日(日)13時40分からの回の上映後、シビック・リカバリー・センター望月のロジャー・マクドナルドさんと澤文也さんによるアフタートークを予定しています

“ 美術史は書き換えられるのか "

1906年、スウェーデン。極めて独創的で前衛的な絵を創り出した一人の画家がいた。
なぜ、彼女は世に出ることがなかったのか──

[INTRODUCTION]
20世紀初頭、唯一無二のビジョンを確立し、カンディンスキーやモンドリアンより早く、独自の手法で抽象的絵画を描いていた画家がいた──
その名は、ヒルマ・アフ・クリント。1862年にスウェーデンに生まれた彼女は、スウェーデン王立美術院で美術を学び、卒業後、当時の女性としては珍しい職業画家として、伝統的な絵画を描き、成功を収めていた。一方、彼女は多感な青春期から霊的世界や神智学に関心を持っていて、それは妹を亡くしたことでより強くなる。神秘主義に傾倒した彼女は、独自の表現の道を歩みはじめ、同じ思想を持った4人の女性芸術家と結成した芸術家集団「5人(De Fem)」での活動やルドルフ・シュタイナーとの出会いなどを経て、一層輝きを増していく。しかし、同時代の画家たちが新たな芸術作品を発表し、広く展示を行う中、彼女が自身の革新的な作品を公表することはなかった。そして、死後20年間はそれを世に出さないように言い残し、この世を去った…
月日は流れ、現代。彼女は突如として世界に発見された。各地の展覧会で評判を呼び、2019年のニューヨークのグッゲンハイム美術館での回顧展は、同館史上最高の来場数(約60万人)を記録し、大きな話題となった。今、世界中の人々の心を鷲掴みにする彼女の絵は、なぜ死後20年を経ても知られることがなかったのか。そして、生涯をかけて自分で道をつくり、その道を歩んだ彼女が、目に見えるものを超えて見つめていた世界とは。キュレーター、美術史家、科学史家、遺族などの証言と、彼女が残した絵と言葉から解き明かす。

『見えるもの、その先に ヒルマ・アフ・クリントの世界』
[2019年/ドイツ/英語、ドイツ語、スウェーデン語/94分]
監督:ハリナ・ディルシュカ
撮影:アリシア・パウル、ルアーナ・クニップファー
編集:アンチェ・ラス、マリオ・オリアス、ハリナ・ディルシュカ
出演:イーリス・ミュラー=ヴェスターマン、ユリア・フォス、ジョシュア・マケルヘニー、ヨハン・アフ・クリント、エルンスト・ペーター・フィッシャー
声の出演:ペトラ・ファン・デル・フォールト
英題:Beyond the Visible – Hilma af Klint
配給:トレノバ
後援:スウェーデン大使館

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