香川1区 *1月のオープンダイアログ対象作品

過去の上映作品

[上映日程]1/29~2/11(休映:1/31、2/5、7)
*1月29日(土)13時30分の回の上映後17時より、重澤珈琲(上田映劇内)にてオープンダイアログを実施します

“ 問われたのは、一人ひとりの民主主義。”

総選挙2021、そこで何が起きていたのか。
前代未聞の“政治参加型”ドキュメンタリー!

[INTRODUCTION]
衆議院議員・小川淳也氏(50歳・当選5期)の初出馬からの17年間を追った『なぜ君は総理大臣になれないのか』(2020年公開)は、ドキュメンタリー映画としては異例の観客動員35,000人を超える大ヒットを記録、キネマ旬報ベスト・テンの文化映画第1位を受賞し、NetflixやAmazonプライムビデオなどで配信され、今なお広がり続けている。
続編への期待が寄せられる中、次作に向けて小川議員への取材を続けていたが、この秋に行われた第49回衆議院議員総選挙に焦点を当てた新作ドキュメンタリー『香川1区』の公開を急遽決定。
本作は『なぜ君…』の続編的位置付けとして、いまや全国最注目といわれる「香川1区」の選挙戦を与野党両陣営、各々の有権者の視点から描き、日本政治の未来を考える一作として世に問いかけたい。
前作『なぜ君…』の公開後、映画の主人公・小川淳也議員に対し、その純粋さ、清貧さ、生真面目さを知った観客から「こんな政治家がいたのか?」という声が上がり、その注目度は一気に高まった。しかし、小川は選挙に弱い。2003年の初出馬から1勝5敗と戦いに窮し、比例復活当選を繰り返してきた。
その選挙区「香川1区」で小川の前に立ちはだかってきたのが、自民党の平井卓也議員(63歳・当選7期)である。平井氏は3世議員で、地元でシェア6割を誇る四国新聞と西日本放送(日本テレビ系)のオーナー一族。現在も平井氏の弟が四国新聞社の社長を務め、母親が社主という地元では誰もが知る「香川のメディア王」である。一方の小川は、「地盤・看板・カバンなし」の「パーマ屋(美容室)のせがれ」。これほど対照的な候補者が並び立つ選挙区が他にあるだろうか。
前回2017年の総選挙では“希望の党騒動”が勃発するも、両者の票差は2000票にまで縮まり(当確ラインは約8万票)、平井氏が辛勝。その後、小川は統計不正についての国会質疑で注目を集め、映画が話題になったこともあり、知名度は全国区に広がりつつあった。
一方、平井氏は2020年9月に菅義偉政権が誕生すると、内閣の目玉である「デジタル改革担当大臣」に就任。保守地盤である香川の有権者にとって、「大臣」の名は絶大だ。もはや平井氏の地位は盤石、小川の苦戦は免れない…と思いきや、大臣として注目を浴びる平井氏はオリパラアプリに関する不適切発言などによって新聞や週刊誌のスクープの標的となっていく。そんな中、平井氏が意外にも本作の取材に応じた。『なぜ君』は観てはいないが、タイトルがキャッチーでいいと褒め、悠然たる面持ちで自らの政治観を語る平井氏に大島監督はどう斬り込んだのか。
そして公示直前、この激戦区に日本維新の会から町川順子氏が名乗りを上げた。香川1区はさらに混沌の渦に巻き込まれていく…。
人々が求めるのは、現状維持か変革か。この国の民主主義の成熟度はいかに……。
2021年10月31日の投開票日、映画は有権者の手によって結末を迎えたが、それを機に新たな現実が大きなうねりとなって動き始めている。そのただ中、本作は公開を迎える。

『香川1区』
[2022年/日本/156分]
監督:大島新
プロデューサー:前田亜紀
撮影:高橋秀典
編集:宮島亜紀
音楽:石﨑野乃
監督補:船木光  
制作担当:三好真裕美
宣伝美術:保田卓也
宣伝:きろくびと
配給協力:ポレポレ東中野
製作・配給:ネツゲン
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