佐藤忠男、映画の旅【11/21~27】

今後の上映作品
[上映日程]2025年11月21日(金) 〜 11月27日(木) *休映:11/25

批評人生60年!著書は160冊に迫る!
さぁ、映画評論家・佐藤忠男の“たからもの”を探し求める旅に出かけよう
映画批評に人生をささげ、映画によるアジアの解放を夢見た男の物語。

[INTRODUCTION]
日本を代表する映画評論家、佐藤忠男。独学で映画評論の道を拓き、60年にわたる批評人生で日本映画史を体系化した功績、そして後年、ライフワークとしてアジア映画を発掘し、日本に先駆的に紹介した功績から、日本におけるアジア映画研究の第一人者として知られる。アジアとの映画交流や後進の育成にも尽力し、韓国、フランス、モンゴル、ベトナムなどから勲章を授与した唯一無二の存在である。庶民の目線から多岐に論じ、150冊を超す著作を有する映画評論の巨人をアジアへと突き動かすものは果たして何だったのか? 2022年に91歳で逝去した佐藤忠男が映画を通して夢見た世界を探る。
佐藤が学長を務めた日本映画学校(現日本映画大学)で教え子であった寺崎みずほが、カメラを手に2019年より密着。少年期の戦争経験、映画を通して受けたカルチャーショック、映画への憧れ、映画人生の長い道のりをともに歩いた最愛の妻・久子との出会い。そして1万本を優に超す映画を鑑賞した彼が「『東京物語』と比肩するくらい世界で一番好きな映画」と言い残した1本のインド映画『魔法使いのおじいさん』への想い……韓国映画界の巨匠イム・グォンテク監督や韓国ニューウェーブを代表するイ・ジャンホ監督をはじめ、親交のあったアジアの映画関係者の証言から人物像を紐解くとともに、佐藤の“たからもの”を探しに、韓国、そして南インドのケーララ州へと旅に出た。生涯、一途に映画を愛し続けた映画の伝道師が私たちに残したメッセージとは? 日本で初めて、ひとりの映画評論家に迫ったドキュメンタリーが誕生した。

『佐藤忠男、映画の旅』
[2025年/日本/ステレオ/98分]
監督:寺崎みずほ
出演:佐藤忠男、秦早穗子、イム・グォンテク、シャージ・N・カルン ほか
製作・配給:グループ現代
©GROUP GENDAI FILMS CO., LTD.

[上映時間]
*準備中

[公式サイト]
satotadao-journey.com

佐藤忠男 SATO TADAO

1930年、新潟市生まれ。戦時中、予科練の訓練生として敗戦を迎える。鉄⼯所や電電公社などで働く傍ら、新潟市立工業高校定時制を卒業。合間に読書や映画に明け暮れ、映画雑誌に意欲的に投稿、24歳で初の著書を上梓した。以後、映画を中心に、大衆文化、教育など、幅広い分野で執筆活動を展開。著書は150冊を超える。平明な表現の鋭い問題提起を含んだ評論と国際交流の功績が認められ、2019 年には映画評論家として初めて⽂化功労者に選出された。“SATO TADAO”の名は世界に知れわたり、国外でも高い評価を受けている。2022年3月17日、胆のうがんのため91歳で死去。

ピックアップ記事

関連記事一覧

Facebook