[INTRODUCTION]
ジョイス・キャロル・オーツの短編小説「Where Are You Going, Where Have You Been?」。を原作に、ジョイス・チョプラ監督が繊細かつ力強く映像化した本作は、思春期の少女が直面する危うさと目覚めを静かに、しかし確実に描き出す心理ドラマ。ローラ・ダーンが映画初主演で見せる瑞々しい演技は、少女の無垢さと脆さ、そして芽生える自我を見事に体現。表面上は平凡な日常に潜む不穏な空気が、見る者にじわじわと迫る。1985年のサンダンス映画祭でグランプリを受賞し、その後もフェミニズムや#MeTooの文脈で再評価されている傑作。少女期の曖昧で危うい境界を映し出す、静かな衝撃作!
『スムース・トーク』
[1985年/アメリカ/1.85:1/ステレオ/92分]
出演:ローラ・ダーン、トリート・ウィリアムズ
監督:ジョイス・チョプラ
製作:マーティン・ローゼン
脚本:トム・コール
原作:ジョイス・キャロル・オーツ『Where Are You Going, Where Have You Been?』
プロダクションデザイン:デヴィッド・ワスコ
音楽監督:ジェームズ・テイラー
原題:Smooth Talk