石井隆Returns【7/11~24】*特集上映

今後の上映作品
[上映日程]2025年7月11日(金) 〜 24日(木) *休映:

石井隆 没後3年初期傑作4本デジタルリマスター上映

劇画家、脚本家、映画監督として、女と男の愛の物語を描き続けた、唯一無二の映画作家・石井隆が、スクリーンに還ってくる

石井隆が、2022年5月22日に永眠してからまもなく3年という月日が経つ。劇画家、脚本家、映画監督として、これまで数々の男と女の愛の物語を描き続けた、唯一無二の映画作家。この間、イギリス、フランス、北米などでワールドセールスが続々と決まるなど、海外で再評価が高まり、こうしたムーブメントを受けて90年代の傑作4本を一挙HDリマスター版上映が実現!石井隆の世界が、再びスクリーンに還ってくる!!

配給:ムービー・アクト・プロジェクト
配給協⼒:ミカタ・エンタテインメント
協力:ファムファタル、キングレコード、日活、キネマ旬報社、中央映画貿易、ダブル・フィールド

[上映作品]
『死んでもいい』(1992)
『ヌードの夜』(1993)
『夜がまた来る』(1994)
『天使のはらわた 赤い閃光』(1994)

[公式サイト]
mapinc.jp/ishii-takashi

[上映時間]
*準備中

作品紹介

『死んでもいい』
[1992年/日本/カラー/117分]
監督・脚本:石井隆 原作:西村望「火の蛾」 撮影:佐々木原保志 音楽:安川午朗 出演:大竹しのぶ、永瀬正敏、室田日出男、清水美子、岩松了、竹中直人

愛しい彼が、殺しにくる。私の⼤切な⼈を──
⻤才・⽯井隆が描き出す衝撃のエロティック・ラブサスペンス。

西村望『火の蛾』を原作に映画化。石井監督は本作のテーマについて「女と男の愛のありか(在り所)を三角関係という愛の形の中で探ろうとするものです」とコメント。純愛としての三角関係が招いた悲劇を描く。大竹しのぶが、2人の男から愛される人妻・名美を演じる。挿入歌に、ちあきなおみの「黄昏のビギン」が使用されている。第33回ギリシア「テッサロニキ国際映画祭」で最優秀監督賞を受賞。

©️サントリー/日活/ムービー・アクト・プロジェクト

『ヌードの夜』 
[1993年/日本/カラー/110分]
監督・脚本:石井隆 撮影:佐々木原保志 音楽:安川午朗 出演:竹中直人、余貴美子、椎名桔平、速水典子、岩松了、根津甚八 

⽯井隆が描く、危険で⽢美なハードボイルド・サスペンス。
⽯井フィルムノワールの頂点

ヤクザを殺した女・名美と、その女に惚れた何でも屋・紅次郎によるハードボイルド・サスペンス。石井隆監督が劇画家時代から描く名美のイメージにそっくりな余貴美子が、監督第2作『月下の蘭』(90)に続き出演。石井監督のデビュー作から出演する竹中直人が、紅次郎(実は村木)を演じる。サンダンス・フィルム・フェスティバル・イン・トーキョー’94グランプリを受賞。

©️日活

『夜がまた来る』 
[1994年/日本/カラー/108分]
監督・脚本:石井隆 撮影:笠松則通 音楽:安川午朗 出演:夏川結衣、根津甚八、寺田農、椎名桔平、竹中直人、余貴美子、永島敏行

愛するもののために⼥は⾃らを地獄に堕とした──
⽯井隆が描く、官能とバイオレンスのネオ・ノワール

ヤクザ組織に潜入した麻薬Gメンの夫が殺され、組織に復讐しようとする未亡人・名美と、その彼女を助けるヤクザの男・村木によるネオ・ノワール作品。名美役を映画デビュー間もない夏川結衣、村木役を、監督第2作『月下の蘭』(90)から石井作品の常連となる根津甚八が演じる。ほぼナイトシーン、長回しで展開する、名美と村木の物語の集大成的な作品。

©︎テレビ東京/キングレコード/ムービー・アクト・プロジェクト

『天使のはらわた 赤い閃光』
[1994年/日本/カラー/87分]
監督・脚本:石井隆 撮影:笠松則通 音楽:安川午朗 出演:川上麻衣子、速水典子、鶴見辰吾、根津甚八

私があの男を殺したの…?
⽯井隆が描く、禁断のエロティック・サイコ・ミステリー

忌まわしい過去に悩まされ、男性恐怖症となった雑誌編集者・名美をヒロインにした、エロティック・サイコミステリー。泥酔しラブホテルのベッドで目が覚めると、隣には見知らぬ男の死体があった…。現実と妄想に翻弄される名美を川上麻衣子、その相手役となるフリーライターの村木役を、同年に公開された『夜がまた来る』と同じ根津甚八が演じている。

©︎テレビ東京/キングレコード/ムービー・アクト・プロジェクト

石井隆

1946年7月11日生まれ。宮城県出身。映画監督を目指して早稲田大学映画研究会に入るために早大商学部に入学、在籍中に監督助手のバイトでダイニチの現場で映画を体験するも、諸般の事情で断念。在学中、劇画家デビュー。「天使のはらわた」(77年)が大ヒットし、78年から日活ロマンポルノにてシリーズ映画化され、原作者・脚本家として映画の現場に舞い戻り、88年、『天使のはらわた 赤い眩暈』で監督デビュー。大竹しのぶ、永瀬正敏、室田日出男出演『死んでもいい』(92)では、第33回テッサロニキ国際映画祭最優秀監督賞受賞、第10回トリノ国際映画祭審査員特別賞など国内外映画賞多数受賞。『ヌードの夜』(93)年ではサンダンス・フィルム・フェスティバル・イン・トーキョー’94グランプリなどを受賞。 『GONIN』(95)はロカルノ国際映画祭、トリノ国際映画祭など数々の映画祭に出品され国内は勿論、海外でも非常に高い評価を受ける。他主な映画監督作品に『夜がまた来る』(94)、『GONIN2』(96)、『黒の天使 シリーズ』(98·99)、『フリーズ・ミー』(00)、『花と蛇』(04)、『人が人を愛することのどうしようもなさ』(07)、『ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う』(10)など。13年は『フィギュアなあなた』、『甘い鞭』2本を監督、『GONINサーガ』(15)が遺作となる。

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