九月と七月の姉妹【9/19~】

今後の上映作品
[上映日程]2025年9月19日(金) 〜 *休映:未定

「どっちが死ぬか選べるとしたら、私のかわりに死んでくれる?」

世界が注目!ランティモス監督らが生み出した、ギリシャの映画ムーブメント<奇妙な波>を継ぐ、“姉妹のいびつな絆”を描いた、フェアリーテイル

[INTRODUCTION]
2018年、⻑編デビュー作「Everything Under」で史上最年少のマン・ブッカー賞候補となったイギリスの俊英デイジー・ジョンソンによる第2作⻑編「九⽉と七⽉の姉妹」(東京創元社)を映画化した『September Says(原題)』。監督を務めたのは『ロブスター』『ビフォア・ミッドナイト』『ブルータリスト』などの異⾊の名作に出演するなど俳優としても活躍、ヨルゴス・ランティモス監督(『哀れなるものたち』(24))の公私ともに渡るパートナーとしても知られる新鋭アリアン・ラベド。⻑編デビューとなる本作では、2024年のカンヌ国際映画祭「ある視点」部⾨に公式出品され、カメラドール(新⼈監督賞)にノミネート。2010年代、ランティモス監督を中⼼にギリシャの映画作家たちによって⽣み出され、従来の商業映画とは⼀線を画すスタイルの映像を創造、世界の注⽬を集めたムーブメント“ギリシャの奇妙な波”を継ぐ監督の1⼈でもあり、本作では、姉妹愛、家族の絆、遺伝、思春期、欲望、権⼒といった普遍的なテーマを<15歳の少⼥ジュライの視点>を通して、「まるで⽚⼿に宝物を、もう⽚⼿にメスを持って⼿術をするような感覚で」(ラベド監督)で紡ぎ出す。

[STORY]
「セプテンバーはゲームをする。彼⼥のいうことはなんでも聞かなくてはいけない。
命令どおりにできなかったら、わたしは命を⼀つなくしてしまう」

⽣まれたのはわずか10か⽉違い、いつも⼀⼼同体のセプテンバーとジュライ。我の強い姉と内気な妹は⽀配関係にありながら、お互い以外に誰も必要としないほど強い絆で結ばれている。しかし、学校でのある事件をきっかけに、シングルマザーのシーラと姉妹はアイルランドの海辺近くにある亡⽗の家<セトルハウス>へと引っ越すことになる。新しい⽣活のなかで、次第にセプテンバーとの関係が変化していることに気づきはじめるジュライ。「セプテンバーは⾔う──」ただの戯れだったはずの命令ゲームは緊張を増していき、外界と隔絶された家の中には不穏な気配が満ちていく……。

『九月と七月の姉妹』
[2022年/オーストリア/英語/ビスタ/5.1ch/72分]
監督・脚本:アリアン・ラベド
出演:ミア・サリア、パスカル・カン、ラキー・タクラー
原作:デイジー・ジョンソン『九月と七月の姉妹』(東京創元社刊)
原題:September Says
© Sackville Film and Television Productions Limited / MFP GmbH / CryBaby Limited, British Broadcasting Corporation, ZDF/arte 2024

[上映時間]
*準備中

[公式サイト]
sundae-films.com/september-says

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