熊は、いない *PICK UP MOVIE/オープンダイアログ対象作品

過去の上映作品
[上映日程]10/28~11/10(休映:10/30、11/6)
*10月28日(土)17時20分の回の上映後、重澤珈琲(上田映劇内)にてオープンダイアローグを実施します

イランの村で起きた 
ある掟にまつわる事件———
“熊”とは何か?
その答えは映画の中にある

カンヌ、ヴェネチア、ベルリン。世界的に高い評価を受けるジャファル・パナヒ監督。
閉鎖的なイラン社会と人々との関係を描き続けてきた集大成が完成。

しかし本作発表後、パナヒ監督はイラン当局によって収監された———。

[INTRODUCTION]
長編デビュー作『白い風船』(95)で第48回カンヌ国際映画祭カメラドール(新人監督賞)を受賞して以来、世界三大映画祭ほか主要映画祭にて高く評価され続けるイランの名匠ジャファル・パナヒ監督の最新作。
市井の人々の日常を通してイラン社会の置かれたリアルな現実を描き続けるも、政府から2010年に“イラン国家の安全を脅かした罪”として20年間の映画制作禁止と出国禁止を言い渡されたパナヒ監督。それでも抑圧に屈せず様々な方法で映画を撮り続け、2010年以降に本作を含めた5本の長編は全て極秘に撮影。あらゆる制約を回避し自身を映画の題材にすることで、ミニマムながら工夫と発想に富んだ豊かな映画を作り続ける、世界で最も勇敢な映画監督として知られている。
最新作『熊は、いない』でパナヒ監督は、イランの村からリモートで映画を撮影する監督役として主演を務める。撮影で滞在していたイランの小さな村で起きたあるトラブルに、監督自身が巻き込まれていくという物語だ。自国イランでは上映禁止だが、本作は見事、第79回ヴェネチア国際映画祭で審査員特別賞を獲得。日本でも第23回東京フィルメックスのオープニング作品として上映されると「圧巻の一本!」「脳裏に焼き付いて離れない」と目の肥えた映画ファンたちがこぞって絶賛。世界から称賛される注目作。

[STORY]
国境付近にある小さな村からリモートで助監督レザに指示を出すパナヒ監督。偽造パスポートを使って国外逃亡しようとしている男女の姿をドキュメンタリードラマ映画として撮影していたのだ。さらに滞在先の村では、古いしきたりにより愛し合うことが許されない恋人たちのトラブルに監督自身が巻き込まれていく。2組の愛し合う男女が迎える、想像を絶する運命とは……。パナヒの目を通してイランの現状が浮き彫りになっていく。

『熊は、いない』
[2022年/イラン/ペルシア語・アゼリー語・トルコ語/ビスタ/5.1ch/107分]
監督・脚本・製作:ジャファル・パナヒ
撮影:アミン・ジャファリ
編集:アミル・エトミナーン
サウンドデザイン:モハマド・レザ・デルパック
原題:خرس نیست/英題:NO BEARS
日本語字幕:大西公子/字幕監修:ショーレ・ゴルパリアン
配給:アンプラグド
©2022_JP Production_all rights reserved

◎第79回ヴェネチア国際映画祭 審査員特別賞受賞

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