幻滅

過去の上映作品
[上映日程]5/20~6/2(休映:5/22、25、29)

“ このパリでは、悪質な人間ほど高い席に座る ”

フェイクニュースにステルスマーケティング
嘘と詐欺にまみれたパリの都とマスメディアの世界を鋭く描く!

[INTRODUCTION]
オノレ・ド・バルザックが書き上げた「人間喜劇」の一編、『幻滅—メディア戦記』を映画化した本作は、200年も前の物語とは思えないほど、現代と酷似したメディアの状況を鋭利に描いた、社会派人間ドラマだ。メガホンを握ったのは、バルザックの原作を学生時代から映画化したいと望んでいたグザヴィエ・ジャノリ監督。念願の本作で、フランスのアカデミー賞と言われるセザール賞において、史上最多15部門ノミネートを記録し、作品賞を含む最多7冠を受賞した。主演のリュシアンを演じるのは、『Summer of 85』で日本でも大きな注目を浴びたバンジャマン・ヴォワザン。リュシアンの先輩格である、世渡りの巧いジャーナリストを演じるのは、『アマンダと僕』の演技が印象的な、ヴァンサン・ラコスト。私欲にまみれた人々のなかで唯一、誠実にリュシアンを見守る作家のナタン役は、世界的な人気を誇るグザヴィエ・ドラン。生き馬の目を抜くようなパリの都とマスメディアの世界。ジャノリ監督は、そんな現代的とも言える要素を強調しながら、風刺に富んだ、極上のエンターテインメントを創り上げた。

[STORY]
舞台は19世紀前半。恐怖政治の時代が終わり、フランスは宮廷貴族が復活し、自由と享楽的な生活を謳歌していた。文学を愛し、詩人として成功を夢見る田舎の純朴な青年リュシアンは、憧れのパリに、彼を熱烈に愛する貴族の人妻、ルイーズと駆け落ち同然に上京する。だが、世間知らずで無作法な彼は、社交界で笑い者にされる。生活のためになんとか手にした新聞記者の仕事において、恥も外聞もなく金のために魂を売る同僚たちに感化され、当初の目的を忘れ欲と虚飾と快楽にまみれた世界に身を投じていく。挙句の果ては、当時二分されていた王制派と自由派の対立に巻き込まれ、身を滅ぼすことになる。

『幻滅』
[2022年/フランス/フランス語/スコープサイズ/5.1chデジタル/149分]R15+
監督・脚本:グザヴィエ・ジャノリ
出演:バンジャマン・ヴォワザン、セシル・ド・フランス、ヴァンサン・ラコスト、グザヴィエ・ドラン、サロメ・ドゥワルス
原題:Illusions perdues
字幕:手束紀子
配給:ハーク/配給協力:FLICKK 
© 2021 CURIOSA FILMS – GAUMONT – FRANCE 3 CINÉMA – GABRIEL INC. – UMEDIA

[上映時間]

[公式サイト]
hark3.com/genmetsu

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