歩いて見た世界 ブルース・チャトウィンの足跡

過去の上映作品
[上映日程]12/24~1/13(休映:12/26、30~1/3、10)

“ 自分の足で歩く旅 ”

“神話”を旅したと云われる、伝説の作家ブルース・チャトウィン。
生前のチャトウィンと親交があった巨匠ヴェルナー・ヘルツォークが、その放浪の足跡(ノマディズム)を辿る———

[INTRODUCTION]
彗星のように現れこの世を去っていったイギリス人作家ブルース・チャトウィン(1940-1989)。『歩いて見た世界 ブルース・チャトウィンの足跡』は、彼の没後30年に、生前チャトウィンと親交を結んだ巨匠ヴェルナー・ヘルツォークが制作したドキュメンタリーである。ヘルツォーク監督は、パタゴニアや中央オーストラリアのアボリジニの地など、チャトウィンが歩いた道を自らも辿り、チャトウィンが魅了された「ノマディズム/放浪」という、人間の存在の根底にある大きな概念を探究する旅に出る。

[STORY]
旅人で作家のブルース・チャトウィンは、幼少の頃、祖母の家のガラス張りの飾り棚にあった“ブロントサウルス”の毛皮をきっかけに、先史時代や人類史に関心を抱いた。美術品の蒐集家、考古学の研究生、ジャーナリストと、様々なフィールドで非凡な才能を発揮したチャトウィンが最終的に選んだのは、自らの足で旅をしながら小説を書く人生だった。南米を旅し、デビュー作「パタゴニア」を書き上げたチャトウィンは、その後、アボリジニの神話に魅せられ、中央オーストラリアを旅した。当時は不治の病だったHIVに感染し、自らに訪れる死を悟ったチャトウィンは、死に近づいたアボリジニが生を受けた地に帰還するように、自らの死に方を探りながら「ソングライン」を書きあげた。映画は、一枚の毛皮から始まったチャトウィンの旅がユーカリの木陰の下で終わるまで、その過程で交差した人々のインタビューを交えながら、全8章、ヘルツォーク監督自身のナレーションで綴られていく。

『歩いて見た世界 ブルース・チャトウィンの足跡』
[2019年/イギリス=スコットランド=フランス/85分]
監督・ナレーション:ヴェルナー・ヘルツォーク
音楽:エルンスト・レイシグル
出演:ヴェルナー・ヘルツォーク、ブルース・チャトウィン、エリザベス・チャトウィン、ニコラス・シェイクスピア、ほか
日本語字幕:額賀深雪
配給:サニーフィルム
©️SIDEWAYS FILM

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