ジュゼップ 戦場の画家【10/16~29】

今後の上映作品
[上映日程]10/16~29(休映:10/18、25)

“ 描くことが、生きる希望 ”

1939年スペイン内戦により、フランスの強制収容所へ──
ペンを握りしめ、生き抜いた男の感動の実話

[解説]
1910年にスペイン・バルセロナでこの世に生を受けた画家ジュゼップ・バルトリは、まぎれもなく歴史上に実在したアーティストだが、にわかには信じがたいほど波瀾万丈の人生を送った彼を知る日本人はほとんどいないだろう。スペイン内戦時代に共和国軍の一員としてフランコの反乱軍に抵抗し、1939年には避難先のフランスの強制収容所で想像を絶する過酷な難民生活を経験。収容所からの脱走を繰り返したのち、1942年にメキシコへの亡命に成功し、フリーダ・カーロの愛人となる。そして1945年にニューヨークへ拠点を移したジュゼップは、マーク・ロスコ、ジャクソン・ポロックらと交流を持ち、画家としての名声を確立していった。
第73回カンヌ国際映画祭に正式出品されたアニメーション映画『ジュゼップ 戦場の画家』は、フランスの全国紙ル・モンドなどのイラストレーターとして活躍してきたオーレルの長編監督デビュー作だ。ジュゼップが残したいくつもの鮮烈な絵画に触発され、今こそ伝えるべき尊いメッセージを見出したオーレルは、この偉大な先人の作品に初めて接したときから10年の歳月を費やして本作を完成させた。そんなふたりのアーティストの魂が時を超えて共鳴したこの映画は、フランスの第46回セザール賞で長編アニメーション賞、第 26 回リュミエール賞でアニメーション賞と音楽賞、第 33 回ヨーロッパ映画賞長編アニメーション賞とヨーロッパの映画賞を総ナメし、ここ日本では『この世界の片隅に』の片渕須直監督らが審査員を務めた東京アニメアワードフェスティバル2021でグランプリと東京都知事賞を受賞。さらに大手映画批評サイトのロッテントマトで100%フレッシュを獲得するなど、世界的な絶賛を博している。戦禍の時代を生き抜いた人々を感動的に描き上げた『この世界の片隅に』『風立ちぬ』、そして史実に基づいて戦争や人間の残酷さをえぐり出した『戦場でワルツを』などに通じる新たな傑作の誕生である。

[あらすじ]
1939年2月、スペイン内戦の戦火を逃れた大勢の難民が隣国フランスに押し寄せた。しかしフランス政府によって強制的に収容所に閉じ込められた彼らは、劣悪な環境のもとで寒さ、飢え、病魔に苦しむはめに。難民のひとりである画家のジュゼップ・バルトリは、それが人間らしさを保つ唯一の手段であるかのように、建物の壁や地面に黙々と絵を描き続けていった。若きフランス人憲兵セルジュは、そんなジュゼップに鉛筆と紙を与え、ふたりは固い友情で結ばれていく。やがてジュゼップが消息不明の婚約者マリアとの再会を夢見ていることを知ったセルジュは、彼の切なる願いを叶えるためにマリアの捜索を行うのだが……。

『ジュゼップ 戦場の画家』
[2020年/フランス・スペイン・ベルギー/仏語・カタロニア語・スペイン語・英語/シネマスコープ/74分]
監督:オーレル
脚本:ジャン=ルイ・ミレシ
原題:JOSEP
日本語字幕:橋本裕充
配給:ロングライド  
©Les Films d’Ici Méditerranée – France 3 Cinéma – Imagic Telecom – Les Films du Poisson
Rouge – Lunanime – Promenons nous-dans les bois – Tchack – Les Fées Spéciales – In Efecto – Le Mémorial du Camp de Rivesaltes – Les Films d’Ici – Upside Films 2020

[受賞歴]
2020年ヨーロッパ映画賞 長編アニメーション賞
2020年フランス映画批評家協会賞 フランス映画賞
2021年リュミエール賞 アニメーション賞、音楽賞
2021年セザール賞 長編アニメーション賞
ほか多数

◎公式サイト:longride.jp/josep

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