水で書かれた物語

過去の上映作品
[上映日程]7/15~21(休映:7/18)

吸いついてくる女ふたり
「よろこび」と「切なさ」に体あたりする
岡田茉莉子、浅丘ルリ子の初共演大作!!

妻と俺とは兄妹なのだろうか?!豊満な母親の肉体から成長した男の不安と焦燥。複雑な近親相姦にレンズを向けて描破する日活の異色話題大作。

[解説]
母子相姦を描いた石坂洋次郎の同名小説を、松竹を離れフリーになった吉田喜重が撮った独立プロ第1作。1965年・第39回キネマ旬報ベスト・テン日本映画10位を受賞している。

[あらすじ]
松谷静雄は二十七才。大学を卒業し、銀行に勤める平凡なサラリーマンだ。母と二人、気儘な生活を送っているようだが、静雄はどこか普通の男と違っていた。少年時代から孤独で内向的な性格だったが、それは彼だけの責任とは言いきれなかった。静雄には、今も若く美しい母・静香にまつわる忌わしい秘密の苦い記憶があった。静香と死んだ父・高雄との結婚は不幸だった。肺を患った父は病院暮らしが長く、十七才で嫁いだ母は、琴曲の師匠として生活を支えていた。静雄は、子供心にも自分の家庭が普通とは違うことに気づいていたが、橋本伝蔵の存在を知ったときにハッキリした。彼は町の有力者で、静雄を銀行に入社させたのも伝蔵の力、いま住んでいる家も伝蔵の持ち家だ。父の死後、母子二人が無事に過せたのは、伝蔵の援助があったからだった。この松谷家と伝蔵の関係が、噂にならないわけはない。静雄は子供心にも病身の父を憐み、伝蔵を憎んでいたが、美しい母を憎むことは出来なかった。かえって、そういう母であればこそ静雄は好きだった。ある日、伝蔵が娘・ゆみ子との結婚をすすめてきた。子供の頃から遊び友達であった彼女が、以前から静雄を愛しているらしいのは分っていたし、彼自身もゆみ子を好きだった。
しかし、静雄は二人が決して結婚出来ないことを知っていた…。

『水で書かれた物語』
[1965年/日本/シネマスコープ・サイズ/モノクロ/120分]
出演:岡田茉莉子、浅丘ルリ子、弓恵子、入川保則、桑山正一、山形勲
原作:石坂洋次郎
監督:吉田喜重
脚本:石堂淑朗、高良留美子、吉田喜重
音楽:一柳慧
製作:中日映画社
配給:日活
©️日活

[上田市内ロケ地]
呈連寺周辺、上田丸子電鉄北東線、大輪寺、ほていや百貨店、八十二銀行松尾町支店

[上映時間]

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